オラクル認定資格「Java Silver」の過去問の代わりに解ける、本番形式に近い練習問題20問を解説つきでお伝えさせていただきます。
筆者はJava Bronze・Silver・Goldの3つすべてに合格しており、Silverは独学100時間で合格しました。この記事に載せている20問はすべて筆者オリジナルの問題で、出題範囲に沿って分野ごとに整理したうえで、正解の根拠だけでなく誤答の選択肢がなぜ間違いかも1問ずつ解説しています。Java Bronzeの練習問題20問に続く第2弾です。
先に問題20問をまとめて出し、そのあとに解答と解説を置いています。本番と同じように、まずは解説を見ずに20問続けて解いてみてください。
この記事はこんな方におすすめです!
- 参考書を一通り読み終えて、そろそろ問題を解きたい方
- 「Java Silver 過去問」で検索したものの、どれが本物か分からず困っている方
- 問題集を買う前に、自分が今どのくらい解けるのか試しておきたい方
結論|Java Silverの過去問代わりになる練習問題20問
最初に結論からお伝えします。Java Silverには、公式に公開されている過去問はありません。そこでこの記事では、本番形式に近い選択式の練習問題20問を、正解の理由と誤答の理由がわかる解説つきで用意しました。
この記事は、以前公開したJava Bronzeの練習問題20問の第2弾にあたります。Bronzeより一段深い文法事項(例外処理・ラムダ式など)を中心に出題している点が違いです。Bronzeの記事をまだ解いていない方は、そちらから先に取り組むのがおすすめです。
▼Java Bronzeの練習問題20問はこちら▼
Java Bronze過去問の代わりに解く練習問題20問【解説つき】
読者の悩み:Java Silverに過去問が存在しない
「Java Silver 過去問」で検索してこの記事にたどり着いた方がいちばん知りたいところを、先にはっきりさせておきます。Java Silverには、公式に公開されている過去問は存在しません。
なぜ公式の過去問が公開されないのか
オラクル認定資格は、受験時に同意するORACLE CERTIFICATION PROGRAM 受験契約書で、試験問題の内容を外部に開示することが明確に禁止されています。情報処理技術者試験のように、終わった試験の問題が公式サイトで公開される仕組みがそもそも無いということです。この規約はBronze・Silver・Goldのどの試験にも共通しています。
そのため「Java Silverの過去問」と書かれた教材があった場合、それは次のどちらかになります。
- 出題範囲に沿って作られたオリジナルの予想問題を、通称として「過去問」と呼んでいる
- 受験者が記憶して持ち出した問題を載せている(規約違反にあたります)
市販の問題集(通称・黒本)や参考書(通称・紫本)も、中身はすべて前者のオリジナル問題です。この記事の20問も同じく、Oracle公式が公開している出題範囲を踏まえて筆者が作成したものになります。本番の問題そのものではありませんので、そこは正直にお伝えしておきます。
非公式の「過去問」サイトを使うときの注意点
検索すると、無料で「過去問」を公開しているサイトが複数見つかります。これらの多くはオリジナルの予想問題ですが、SE11とSE17のどちらを前提に作られているかが書かれていないことがあります。Silverは現在SE11・SE17の2バージョンで試験が実施されており、試験時間・問題数・合格基準が異なるため、自分が受ける試験とバージョンが合っているかを確認してから使うようにしてください。
| 項目 | SE11 | SE17 |
|---|---|---|
| 試験名 | Java SE 11 Programmer I | Java SE 17 Programmer I |
| 試験番号 | 1Z0-815-JPN | 1Z0-825-JPN |
| 問題数・試験時間 | 80問・180分 | 60問・90分 |
| 合格基準 | 正答率63%以上 | 正答率65%以上 |
| 準拠バージョン | Java SE 11 | Java SE 17 |
この記事の20問はSE11を前提に作成しています。理由は、後述するSilverの難易度・勉強時間の体験談記事が筆者自身のSE11合格体験に基づいているため、本記事もそれに揃えたためです。20問の出題内容はSE11・SE17の両方に共通する基本文法が中心で、SE17で追加されたrecordクラス・sealedクラス・switch式・テキストブロックなどSE17固有の範囲は含んでいません。試験時間・出題数・合格基準は変更される場合がありますので、申込前にOracle University のJava SE 11 Programmer I試験ページ、SE17で受験予定の方はJava SE 17 Programmer I試験ページで確認してください。なお、SE17(60問・90分・合格ライン65%)に当てはめると、1問あたり約90秒、20問なら13問前後(65%)が目安になります。
▼Java Silverの難易度・勉強時間の体験談はこちら▼
Java Silver SE11の難易度は?勉強時間100時間で合格した体験談と勉強法
Java Silver 練習問題20問
出題範囲を踏まえて、筆者が7つの分野に整理して20問を用意しました(分野名は本記事オリジナルの分け方です)。本番は80問180分なので、1問あたり約135秒が目安になります。20問なら45分前後を目標にしてみてください。解答は次の「解答と解説」にまとめてあります。
出題範囲と本記事の問題の対応表
| 分野 | 該当する問題番号 |
|---|---|
| 変数とデータ型(var・ラッパークラス) | 問1〜3 |
| 配列とコレクション(配列・ArrayList) | 問4〜6 |
| String・StringBuilder | 問7〜8 |
| メソッド(オーバーロードと可変長引数) | 問9〜10 |
| クラス設計(継承・抽象クラス・インターフェース) | 問11〜14 |
| 例外処理 | 問15〜17 |
| ラムダ式と関数型インターフェース | 問18〜20 |
▼20問を解き終えたら、解答と解説はこちら▼
問題1〜10
変数とデータ型(var・ラッパークラス)
問1. 次のコードについて、正しいものを1つ選んでください。
var count = 10;
count = "ten";
System.out.println(count);
- ten と表示される
- コンパイルエラーになる
- 実行時に例外がスローされる
問2. 次のコードについて、正しいものを1つ選んでください。
var x = null;
System.out.println(x);
- xの型はObjectと推論され、nullと表示される
- コンパイルエラーになる
- NullPointerExceptionが発生する
問3. 次のコードを実行したときの表示として、正しいものを1つ選んでください。
Integer a = 100;
Integer b = 100;
Integer c = 200;
Integer d = 200;
System.out.println(a == b);
System.out.println(c == d);
- true/true
- false/false
- true/false
- false/true
配列とコレクション(配列・ArrayList)
問4. 次のコードを実行したときの表示として、正しいものを1つ選んでください。
int[] scores = {90, 80, 70};
int total = 0;
for (int s : scores) {
total += s;
}
System.out.println(total);
- 240
- 0
- コンパイルエラーになる
問5. 次のコードを実行したときの表示として、正しいものを1つ選んでください。
List<Integer> list = new ArrayList<>();
list.add(10);
list.add(20);
list.add(30);
list.remove(1);
System.out.println(list);
- [10, 30]
- [10, 20]
- コンパイルエラーになる
- [20, 30]
問6. 次のコードを実行したときの表示として、正しいものを1つ選んでください。
String[] arr = {"a", "b", "c"};
List<String> list = Arrays.asList(arr);
list.set(0, "z");
System.out.println(arr[0]);
- a
- z
- UnsupportedOperationExceptionが発生する
String・StringBuilder
問7. 次のコードを実行したときの表示として、正しいものを1つ選んでください。
String s = "Java";
s.concat(" Silver");
System.out.println(s);
- Java
- Java Silver
- コンパイルエラーになる
問8. 次のコードを実行したときの表示として、正しいものを1つ選んでください。
StringBuilder sb = new StringBuilder("Hello");
sb.append(" World").insert(5, ",").deleteCharAt(0);
System.out.println(sb);
- ello, World
- Hello, World
- Hello World,
- コンパイルエラーになる
メソッド(オーバーロードと可変長引数)
問9. 次のコードを実行したときの表示として、正しいものを1つ選んでください。
static void print(int x) { System.out.println("int"); }
static void print(long x) { System.out.println("long"); }
static void print(Integer x) { System.out.println("Integer"); }
static void print(Object x) { System.out.println("Object"); }
public static void main(String[] args) {
print(5);
}
- int
- long
- Integer
- Object
問10. 次のコードを実行したときの表示として、正しいものを1つ選んでください。
static void show(String... items) {
System.out.println(items.length);
}
public static void main(String[] args) {
show();
show("a", "b", "c");
}
- 0 と 3
- コンパイルエラーになる(引数なしで呼べない)
- NullPointerExceptionが発生する
- 1 と 3
問題11〜20
クラス設計(継承・抽象クラス・インターフェース)
問11. 次のコードについて、正しいものを1つ選んでください。
abstract class Shape {
abstract double area();
}
public class Sample {
public static void main(String[] args) {
Shape s = new Shape();
}
}
- コンパイルエラーになる
- 実行時にInstantiationExceptionが発生する
- 正常に動作する
問12. 次のコードを実行したときの表示として、正しいものを1つ選んでください。
class Animal {
protected String sound() { return "..."; }
}
class Dog extends Animal {
public String sound() { return "Bark"; }
}
public class Sample {
public static void main(String[] args) {
Animal a = new Dog();
System.out.println(a.sound());
}
}
- Bark
- …
- コンパイルエラーになる(アクセス修飾子を広げられない)
問13. 次のコードを実行したときの表示として、正しいものを1つ選んでください。
interface Greeting {
default String hello() { return "Hello"; }
}
class Sample implements Greeting {
public static void main(String[] args) {
Sample s = new Sample();
System.out.println(s.hello());
}
}
- Hello
- コンパイルエラーになる(インターフェースのメソッドは実装が必要)
- 実行時エラーになる
問14. 次のコードを実行したときの表示として、正しいものを1つ選んでください。
class Parent {
String name = "Parent";
String getName() { return "Parent"; }
}
class Child extends Parent {
String name = "Child";
String getName() { return "Child"; }
}
public class Sample {
public static void main(String[] args) {
Parent p = new Child();
System.out.println(p.name);
System.out.println(p.getName());
}
}
- Parent/Child
- Child/Child
- Parent/Parent
- Child/Parent
例外処理
問15. 次のコードについて、正しいものを1つ選んでください。
import java.io.IOException;
public class Sample {
static void risky() throws IOException {
throw new IOException("error");
}
public static void main(String[] args) {
risky();
}
}
- 実行時に例外がスローされる
- コンパイルエラーになる
- 何も表示されず正常終了する
問16. 次のコードを実行したときの表示として、正しいものを1つ選んでください。
try {
System.out.println("try");
throw new RuntimeException("boom");
} catch (RuntimeException e) {
System.out.println("catch");
} finally {
System.out.println("finally");
}
- try → catch → finally
- try → finally
- try のみ表示され、例外で止まる
問17. 次のコードについて、正しいものを1つ選んでください。
try {
throw new NumberFormatException("bad");
} catch (IllegalArgumentException e) {
System.out.println("IAE");
} catch (NumberFormatException e) {
System.out.println("NFE");
}
- IAE と表示される
- NFE と表示される
- コンパイルエラーになる
ラムダ式と関数型インターフェース
問18. 次のコードを実行したときの表示として、正しいものを1つ選んでください。
interface Calculator {
int calc(int a, int b);
}
public class Sample {
public static void main(String[] args) {
Calculator add = (a, b) -> a + b;
System.out.println(add.calc(3, 4));
}
}
- 7
- コンパイルエラーになる(インターフェースにアノテーションが無い)
- 34
問19. 次のコードを実行したときの表示として、正しいものを1つ選んでください。
import java.util.function.Predicate;
public class Sample {
public static void main(String[] args) {
Predicate<String> isEmpty = String::isEmpty;
System.out.println(isEmpty.test(""));
System.out.println(isEmpty.test("Java"));
}
}
- true/false
- false/true
- コンパイルエラーになる
問20. 次のコードについて、正しいものを1つ選んでください。
public class Sample {
public static void main(String[] args) {
int count = 10;
Runnable r = () -> System.out.println(count);
count = 20;
r.run();
}
}
- 10 と表示される
- 20 と表示される
- コンパイルエラーになる
解答と解説(全20問)
先に20問の正解を一覧にしました。掲載しているコードは、公開前にJavaの言語仕様に沿って1問ずつ動作を手作業で検証しています。気になる問題があれば、問題番号のリンクから該当の問題に戻れます。個別の解説は表の下に続きます。
| 問番号 | 正解 | 分野 | キーワード |
|---|---|---|---|
| 問1 | B | 変数とデータ型 | varの型固定(コンパイル時推論) |
| 問2 | B | 変数とデータ型 | varとnull(型推論不可) |
| 問3 | C | 変数とデータ型 | Integerキャッシュ(-128〜127) |
| 問4 | A | 配列とコレクション | 拡張for文 |
| 問5 | A | 配列とコレクション | remove(int)とremove(Object) |
| 問6 | B | 配列とコレクション | Arrays.asListのビュー |
| 問7 | A | String・StringBuilder | Stringのイミュータブル性 |
| 問8 | A | String・StringBuilder | StringBuilderのメソッドチェーン |
| 問9 | A | メソッド | オーバーロード解決の優先順位 |
| 問10 | A | メソッド | 可変長引数 |
| 問11 | A | クラス設計 | abstractクラスの直接インスタンス化不可 |
| 問12 | A | クラス設計 | アクセス修飾子の拡大とポリモフィズム |
| 問13 | A | クラス設計 | インターフェースのdefaultメソッド |
| 問14 | A | クラス設計 | フィールドとメソッドの解決の違い |
| 問15 | B | 例外処理 | 検査例外(IOException) |
| 問16 | A | 例外処理 | finallyの実行保証 |
| 問17 | C | 例外処理 | catchの並び順(サブクラス優先) |
| 問18 | A | ラムダ式と関数型インターフェース | 関数型インターフェースとラムダ |
| 問19 | A | ラムダ式と関数型インターフェース | メソッド参照とPredicate |
| 問20 | C | ラムダ式と関数型インターフェース | ラムダと実質的final |
問題1〜10の解説
問1の正解:B(コンパイルエラーになる)
var は実行時に型が変わる動的型付けではなく、コンパイル時に右辺の値から型が推論されて固定される仕組みです。var count = 10; の時点で count は int と推論されるため、後から文字列 "ten" を代入すると型不一致でコンパイルエラーになります。「varだから何でも入る」と誤解しないようにしてください。
問2の正解:B(コンパイルエラーになる)
var は初期化子の値から型を推論するため、初期化子が null だけの場合は型を推論できずコンパイルエラーになります。null を使いたい場合は String x = null; のように型を明示する必要があります。
問3の正解:C(true/false)
Integerはオートボクシングされる際、-128〜127の範囲の値をキャッシュして使い回す仕様があります。そのため100同士は同じインスタンスを指し == は true になりますが、200はキャッシュ範囲外なので別インスタンスが生成され false になります。値を比較するときは == ではなく equals() を使うべき理由がここにあります。
問4の正解:A(240)
拡張for文(for-each)で配列の各要素を順に足し合わせるだけの処理です。90+80+70=240になります。拡張for文は配列やArrayListの全要素を順番に処理したいときに使う基本形です。
問5の正解:A([10, 30])
List<Integer>には remove(int index) と remove(Object o) の2つのオーバーロードがあります。list.remove(1) のように引数がint型そのものの場合、オートボクシングが不要な remove(int index) が優先的に選ばれるため、インデックス1(値20)が削除されます。値20そのものを削除したい場合は list.remove(Integer.valueOf(20)) のように書く必要があります。ここはSilverでよく問われるひっかけです。
問6の正解:B(z)
Arrays.asList() が返すListは元の配列をそのまま参照する固定サイズのビューです。add・removeのようにサイズを変える操作はUnsupportedOperationExceptionになりますが、set()による要素の置き換えは可能で、元の配列にも反映されます。そのため arr[0] は “z” に変わります。
問7の正解:A(Java)
Stringはイミュータブル(不変)なオブジェクトです。concat() は連結した新しいStringを返しますが、その戻り値をどこにも代入していないため、元の変数 s の中身は変わらず “Java” のままです。
問8の正解:A(ello, World)
StringBuilderはメソッドチェーンで自身を書き換えていきます。append(" World")で”Hello World”、insert(5, ",")でインデックス5(空白の直前)にカンマを入れて”Hello, World”、最後のdeleteCharAt(0)で先頭の”H”を削除して”ello, World”になります。1つずつインデックスを数えて追うのがポイントです。
問9の正解:A(int)
メソッドのオーバーロード解決には優先順位があり、「型変換なしの完全一致」が「拡大変換(widening)」「オートボクシング」「可変長引数」より先に検討されます。引数の5はint型の値そのものなので、変換が一切不要な print(int) がまず一致し、そこで解決が確定します。long・Integer・Objectのオーバーロードは検討されません。
問10の正解:A(0 と 3)
可変長引数(String... items)は呼び出し側で引数を0個にしても呼び出せます。その場合、itemsはnullではなく長さ0の配列になります。show()では0、show("a", "b", "c")では3が表示されます。
問題11〜20の解説
問11の正解:A(コンパイルエラーになる)
abstract(抽象)クラスは直接インスタンス化できません。new Shape()の時点でコンパイルエラーになります。abstractクラスを使うには、必ずサブクラスで継承して具象クラスにする必要があります。
問12の正解:A(Bark)
メソッドのオーバーライドでは、アクセス修飾子を元より狭くすることはできませんが、広げることは可能です。protected→publicは許可されるため、これはコンパイルエラーになりません。実行時は参照型(Animal)ではなく実際のインスタンス(Dog)のメソッドが呼ばれるポリモフィズムにより、”Bark”が表示されます。
問13の正解:A(Hello)
インターフェースのdefaultメソッドは本体(実装)を持てるため、実装クラス側でオーバーライドしなくてもそのまま使えます。SampleはGreetingを実装しているだけで、hello()の中身はdefaultメソッドがそのまま使われ”Hello”が表示されます。
問14の正解:A(Parent/Child)
これはSilverで特に狙われる「フィールドとメソッドの解決ルールの違い」です。フィールドは参照している型(この場合はParent)を基準に解決され、ポリモフィズムの対象になりません。一方メソッドは実際のインスタンス(Child)を基準に動的に解決されます。そのため p.name は “Parent”、p.getName() は “Child” になります。
問15の正解:B(コンパイルエラーになる)
IOExceptionは検査例外(checked exception)です。検査例外をスローする可能性のあるメソッドを呼び出す側は、try-catchで処理するか、自分自身もthrowsで宣言する必要があります。main()はどちらもしていないため、コンパイルエラーになります。
問16の正解:A(try → catch → finally)
finallyブロックは例外の有無にかかわらず必ず実行されます。tryの中で例外が発生してcatchで捕まえられた場合も、その後にfinallyが実行されるため、3行とも表示されます。
問17の正解:C(コンパイルエラーになる)
NumberFormatExceptionはIllegalArgumentExceptionのサブクラスです。複数のcatchブロックでは、サブクラスの例外を先に、スーパークラスの例外を後に書く必要があります。この順序ではNumberFormatExceptionのcatchブロックに絶対に到達できないため、コンパイルエラーになります。
問18の正解:A(7)
ラムダ式は抽象メソッドを1つだけ持つインターフェース(関数型インターフェース)であれば利用できます。@FunctionalInterfaceアノテーションは必須ではなく、あくまで「抽象メソッドが1つだけ」という条件を満たしているかのコンパイル時チェックを助けるものです。Calculatorは条件を満たしているため、add.calc(3, 4)は3+4=7を返します。
問19の正解:A(true/false)
String::isEmptyはメソッド参照で、Predicate<String>のtest(s)は内部でs.isEmpty()を呼び出す形になります。空文字列は isEmpty() が true、”Java” は false を返すため、true・falseの順に表示されます。
問20の正解:C(コンパイルエラーになる)
ラムダ式が参照するローカル変数は実質的final(effectively final)、つまり一度も再代入されない変数でなければなりません。countはラムダ定義後に count = 20; で再代入されているため実質的finalではなくなり、コンパイルエラーになります。ラムダの中で使う変数は書き換えない、というルールを覚えておいてください。
難易度・学習ロードマップ|正答数の目安と次にやること
正答数から見る次の一手
正答数によって、次にやるべきことの目安が変わります。本番の合格基準は正答率63%なので、20問に当てはめると13問前後が一つの目安になります。ただし本記事の20問と本番の出題範囲・難易度は完全には一致しないため、あくまで目安としてご覧ください。Silver自体の難易度や勉強時間の詳細は、こちらの体験談にまとめています。
| 正答数 | 今の状態 | 次にやること |
|---|---|---|
| 0〜9問 | 文法の理解が固まっていない | 参考書に戻り、間違えた分野の章だけを読み直す。全部読み直す必要はありません |
| 10〜12問 | 合格ラインに一歩届いていない | 市販の問題集を1冊、最低3周する。間違えた問題だけを繰り返します |
| 13〜20問 | 合格ラインの目安に到達している | 13問は目安ちょうどの境目です。模擬試験形式(80問180分など)で時間を計って1回通してから、受験申込みに進むと安心です |
おすすめの学習ステップ
筆者がSilverに合格したときも、参考書(通称・紫本=「オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ」シリーズ)を1周したあとは問題集(通称・黒本=「徹底攻略」シリーズの問題集)をひたすら回すやり方でした。今回の20問で苦手分野が見つかった場合は、その分野に絞って問題集をやり込む方が、全範囲を1から解き直すより効率的です。教材の詳しい選び方はこちらにまとめています。
▼Java Silverのおすすめ教材まとめはこちら▼
Java Silver/Bronze/Goldの教材|参考書とUdemyどっち?
13問以上正解できた方は、模擬試験形式で一度時間を計って通したうえで、受験を申し込んでしまった方が結果的に早いです。Bronze・Goldとの難易度の違いが気になる方は比較記事も参考にしてください。
▼Java Bronze・Silver・Goldの難易度比較はこちら▼
Java資格の難易度はどれくらい?Bronze・Silver・Goldをレベル別に比較
▼Java Silverの申し込み方法はこちら▼
【2026年版】Java Silver・Bronze・GoldとOracle Bronzeの申し込み手順を写真付きで解説
合格後の評価|Java Silverは転職で役立つのか
学習中の方にとっては少し先の話になりますが、Silverに合格した資格が転職でどう評価されるかも触れておきます。結論だけ言うと、資格単体で採用が決まることは少なく、実務経験やポートフォリオと組み合わせて評価されるのが実情です。詳しい検証はこちらの記事にまとめていますので、合格後の活かし方が気になる方はあわせてご覧ください。
▼Java資格は転職で評価されるかの詳細はこちら▼
資格取得後のキャリアに悩んだら
20問の手応えが良かった方は、このまま問題集を仕上げて受験に進めば大丈夫です。一方で、Silver合格をきっかけに未経験からのIT転職まで視野に入れている場合、教材費や受験料をかけずに学べる選択肢もあります。
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- 受験料が全額負担されるタイミング:対象資格を取得し、入社が決定した場合
- 参加条件(年齢・就業状況・在学状況など):変更される場合があるため、公式サイトの無料説明会で確認してください
この記事の20問はSE11を前提にしていますが、この制度の対象資格はBronzeまたはSilver SE17です。制度の利用を考えている場合は、SE17での受験を選ぶ必要がある点に注意してください。当てはまらない場合や、まずは独学で進めたい場合は、本記事の20問と問題集を使った学習を続けましょう。
【未経験からプログラマ】完全無料であなたの就職をサポートよくある質問
この20問だけで合格できますか?
足りません。本番は80問で、出題範囲からまんべんなく出題されます。この20問は「今の実力を測る」「弱い分野を見つける」ための物差しとして使ってください。そのうえで市販の問題集を1冊やり込むのが、遠回りに見えていちばん確実です。
市販の問題集(黒本など)との違い・使い分けは?
この記事の20問は、受験前に「今どのくらい解けるか」を無料でざっくり確認するためのものです。黒本のような市販の問題集は、より多くの問題数と本番に近い模擬試験形式で網羅的に演習できる点が強みです。まずはこの20問で苦手分野の当たりをつけ、そのうえで問題集を使って範囲全体を固める、という使い分けがおすすめです。
Java Bronzeとの違いは何ですか?
Bronzeが変数・演算子・ループ・基本的なオブジェクト指向といった言語の基礎文法を中心に問うのに対し、Silverは例外処理・インターフェースの発展的な使い方・ラムダ式など、より実践的な文法まで範囲が広がります。この記事の20問も、Bronze版よりクラス設計と例外処理・ラムダ式の比重を高めています。
さいごに
Java Silverの練習問題20問と、その解説をお伝えしました。
Silverも、公式の過去問が存在しないぶん「どの教材の解説を信じるか」で仕上がりが変わる試験です。この記事では、正解の根拠だけでなく誤答がなぜ間違いかまで1問ずつ説明することで、暗記ではなく理解で解けるようにすることを意識しました。
13問以上正解できたなら、あとは問題集を仕上げて受験を申し込むだけです。まだBronzeの練習問題を解いていない方は、そちらも力試しに使ってみてください。
▼Java Bronzeの練習問題20問はこちら▼
Java Bronze過去問の代わりに解く練習問題20問【解説つき】
▼Java Silverの難易度・勉強時間の体験談はこちら▼
Java Silver SE11の難易度は?勉強時間100時間で合格した体験談と勉強法
最後までお読みいただきありがとうございました。
※本記事の情報は2026年9月時点のものです。試験の出題範囲・問題数・合格基準は変更される場合がありますので、最新情報は公式サイトでご確認ください。


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