スマホで学べる通信講座「スタディング」が、IT系の資格対策に使えるのかをお伝えさせていただきます。
筆者はこのブログでITパスポート・基本情報技術者・応用情報技術者の勉強方法を公開してきましたが、そのすべてを参考書と過去問道場での独学で進めてきました。一方で、同じスタディングの簿記3級講座は実際に受講しており、勉強期間2週間・約30時間で合格しています。
この記事では、スタディングのIT資格講座に何が含まれるのかを整理したうえで、簿記3級講座を実際に使って分かった「教材の作り」と「合う人・合わない人」をお伝えします。IT資格講座そのものは受講していないため、講座の中身は公式サイトで確認できる事実に絞り、使用感は簿記講座の体験としてはっきり分けて書いています。
スタディングのIT資格講座まとめ
詳細は後ほどお伝えしますが、まとめは以下となります。
・IT系の講座 :ITパスポートから高度区分まで7講座(情報処理技術者試験に対応)
・学習の流れ :動画講義 → WEBテキスト → 問題演習 まですべてスマホで完結
・特徴的な機能:復習すべき問題をAIが選んで出題する「AI問題復習」
・受講料 :講座・コースごとに異なり改定もあるため、各講座ページでご確認ください
・向いている人:独学のペース配分が苦手な方、まとまった机の時間を取りにくい方
※本記事の講座情報は2026年8月時点で公式サイトを確認したものです。最新情報は公式サイトでご確認ください。
スタディングとは?スマホで学習が完結する通信講座
スタディングは、動画講義・テキスト・問題演習までをスマートフォンひとつで進められるオンライン通信講座です。校舎に通う資格学校とも、書店で参考書を買う独学とも違い、教材が最初からスマホで動く形で用意されているのが最大の違いです。
IT資格に限らず、簿記・中小企業診断士・税理士などの講座を展開しており、筆者が受講したのは簿記3級講座でした。教材の作りは資格が違っても共通しているので、その部分は体験としてお伝えできます。
教材は「講義を見る→すぐ問題を解く」がひとつながりになっている
IT系の講座で用意されている教材は、おおむね以下の構成です。
| 教材 | 内容 |
|---|---|
| 動画講義 | 図解を使ったスライドで解説。倍速再生に対応し、1本5分程度から視聴できる |
| WEBテキスト | 動画に対応したフルカラーのテキスト。スマホでもPCでも読める |
| スマート問題集 | 講義の直後に解く一問一答形式の基礎問題 |
| セレクト過去問集 | 出題されやすいテーマに絞った過去問 |
| 直前対策模試 | 本番形式の模試(講座により対応が異なります) |
重要なのは教材の種類そのものよりも、「講義を見たらその範囲の問題がすぐ出てくる」順番で並んでいることです。参考書での独学だと「テキストを1冊読み終えてから問題集に移る」進め方になりがちですが、スタディングは章ごとにインプットとアウトプットが交互に来ます。
AIが復習すべき問題を出してくれる
スタディングにはAIを使った機能がいくつか用意されています。2026年8月時点で公式サイトに掲載されている主なものは以下です。
| 機能 | できること |
|---|---|
| AI問題復習 | 忘れる頃を見計らって、その日復習すべき問題を自動で出題する |
| AI実力スコア | 解答実績から現時点の実力を点数で表示する |
| AI学習プラン | 試験日から逆算した学習計画を自動で作成する |
| AI検索・AI説明 | 分からない用語をあいまいな言葉で検索して説明を受けられる |
| AI字幕 | 講義動画に字幕を表示し、字幕から該当箇所へジャンプできる |
この中で筆者が簿記3級で実際に使っていちばん効率的だと感じたのがAI問題復習でした。この点は後ほど詳しくお伝えします。
スタディングのIT資格講座は7つ
2026年8月時点で、情報処理技術者試験に対応した講座は次の7つです。
| 講座 | 選べるコース |
|---|---|
| ITパスポート試験講座 | ITパスポート合格コース |
| 情報セキュリティマネジメント講座 | 講座ページでご確認ください |
| 基本情報技術者講座 | 合格コース/初学者コース |
| 応用情報技術者講座 | 合格コース/基本情報復習付 合格コース/初学者コース |
| データベーススペシャリスト講座 | 合格コース/科目A-1試験免除コース |
| ネットワークスペシャリスト講座 | 合格コース/午前Ⅰ試験免除コース |
| ITストラテジスト講座 | 合格コース/午前Ⅰ試験免除コース/初学者コース |
※コース名は2026年8月時点の公式表記のままです。データベーススペシャリスト講座は「科目A-1」、ネットワークスペシャリスト講座・ITストラテジスト講座は「午前Ⅰ」と、講座ページによって免除区分の呼び方が異なります。
免除コースが用意されているのが高度区分の特徴です。応用情報に合格して免除の権利を持っている方は、その分だけ範囲を絞ったコースを選べます。
この記事では、受験者の多いITパスポート・基本情報・応用情報の3講座を詳しく見ていきます。
▼スタディングの講座一覧・受講料はこちら▼
資格合格パートナー「スタディング」ITパスポート試験講座
コースは「ITパスポート合格コース」の1本のみです。動画講義・WEBテキスト・スマート問題集・セレクト過去問集に加えて、5年分の過去問集・直前対策模試・学習Q&Aチケット5枚が含まれます。
ただしITパスポートは、過去問道場を使った独学で十分に合格が狙える試験でもあります。筆者もこのブログで独学の勉強方法を紹介してきました。「一人だと続かない」「文章より動画で理解したい」という方に絞って検討するのが現実的です。
▼ITパスポート試験の独学での勉強方法はこちら▼
>> 【2026年最新】ITパスポートのおすすめ参考書・問題集5選
ITパスポート試験講座基本情報技術者講座
コースは2つあり、「合格コース」と「初学者コース」の違いはITパスポートの学習が付くかどうかです。初学者コースは合格コースにITパスポートコースをセットにしたもので、ITの基礎から積み上げたい方向けの構成になっています。
教材は科目Aが「基本講座・一問一答・過去問」、科目Bが「基本講座・解法講座・問題集」に分かれており、直前対策模試まで含まれます。科目Bの解法講座では、擬似言語の問題をどう読み解くかという解答手順そのものが動画で扱われます。
また、講師に質問できる「学習Q&Aチケット」が合格コースに10枚、初学者コースに30枚付きます。他の受講生の質問と回答も閲覧できます。独学で行き詰まったときの逃げ道が用意されているのは、参考書だけの独学には無い部分です。
ただしチケットを使い切った後の質問は追加購入が必要です。「質問し放題」ではない点は理解しておいてください(追加チケットの価格は公式サイトでご確認ください)。
▼基本情報技術者試験の独学での勉強方法はこちら▼
>> 【2026年最新】基本情報技術者のおすすめ参考書・問題集8選
基本情報技術者講座応用情報技術者講座
応用情報だけコースが3つに分かれており、違いは「どこまで復習教材を付けるか」です。
| コース | 付いてくる復習教材 | 想定 |
|---|---|---|
| 合格コース | なし | IT基礎知識のある方 |
| 基本情報復習付 合格コース | 基本情報技術者(科目A) | 基本情報から学習したい方 |
| 初学者コース | 基本情報技術者(科目A)+ITパスポート | IT資格の学習が初めての方 |
3コースとも本体の教材は同じで、科目Aが「講座・一問一答・過去問」、科目Bが「解法講座・過去問」、これに直前対策模試・年度別過去問題集(科目A)・学習Q&Aチケット10枚が付きます。
応用情報は記述式の科目Bで差がつく試験なので、解答の書き方そのものを動画で扱う科目B解法講座が、この講座を選ぶ主な理由になります。参考書での独学では、記述の作法をここまで手取り足取り教えてもらえる教材はあまりありません。
▼応用情報技術者試験の独学での勉強方法はこちら▼
応用情報技術者講座データベーススペシャリスト講座
応用情報の次を狙う方向けに、高度区分ではデータベーススペシャリスト・ネットワークスペシャリスト・ITストラテジストの3講座が用意されています。ここではこのブログでも受験記を公開しているデータベーススペシャリストを取り上げます。
コースは「合格コース」と「科目A-1試験免除コース」の2つで、免除に該当する方は必要な範囲だけを選べます。
特徴的なのは、SQL文を実際にMySQLで動かしながら解説する動画が用意されている点です。データベーススペシャリストは机上の理論だけだと手応えを掴みにくい試験なので、動作を見ながら理解できるのは独学では作りにくい環境だと思います。
▼データベーススペシャリストに独学で挑んだ記録はこちら▼
>> データベーススペシャリストの勉強時間と勉強方法|1ヶ月で挫折した実録
データベーススペシャリスト講座簿記3級講座を使ってわかった、スタディングの使い方
ここからは筆者が実際に受講した簿記3級講座での話です。IT資格講座そのものではありませんが、教材の作りと進め方は共通なので、使用感の参考にしてください。
章ごとに「倍速で講義→その場で問題」を回すのが基本形
筆者がやったのは、章ごとに講義を倍速で聞き、その章の問題をすぐ解くという進め方です。これをひたすら繰り返しました。
1週目は分からない箇所があっても止まらず、一気に最後まで1周します。2週目は演習の比重を上げ、解けなかった問題を潰していきました。1日3〜5時間、14日間で合計約30時間です。教材はスタディング以外に何も用意していません。
逆に気をつけてもらいたいのが、動画講義を見るだけで満足してしまう使い方です。講義を最初から丁寧に理解しようとして問題に進まないと、参考書をじっくり読み込む独学と同じ失敗になります。理解が浅いまま問題に進んでも、間違えた問題がそのまま復習として戻ってくるので、先に進んでしまって構いません。
いちばん効率的だったのはAI問題復習
全機能を使ってみましたが、合格にいちばん効いたのはAI問題復習機能でした。間違えた問題を自分で管理しなくても、復習すべきタイミングでAIが出し直してくれます。
参考書での独学だと、間違えた問題に付箋を貼ったり印をつけたりして自分で管理することになりますが、この管理そのものが面倒で続かない原因になりがちです。実際の試験でも間違いは1問程度で済み、問題演習で理解度を高めたことがそのまま得点につながったという手応えがありました。
解説が合うかどうかは講座によって差がある
良いことばかりではありません。簿記3級の解説は非常に分かりやすかった一方で、続けて手を出した簿記2級は解説が理解しづらく、同じ講座でも合う合わないがあると感じました。
これは講師や解説の作り方が科目ごとに違うためで、IT資格講座でも同じことが起こり得ます。「スタディングだから全部わかりやすい」とは考えないほうがよいです。申し込む前に無料お試しで実際の講義を見て、自分に合うかどうかを確かめてから決めてください。無料登録で講義と問題集を試せるようになっています。
▼STUDYingで簿記3級に2週間で合格した体験談はこちら▼
参考書での独学とスタディング、どちらを選ぶか
IT系の資格は過去問サイトが充実しているため、参考書での独学でも十分に戦えます。判断材料として両者を並べると以下のようになります。
| 比較項目 | 参考書での独学 | スタディング |
|---|---|---|
| インプット | 参考書を自分で読み進める | 図解スライドの動画講義(倍速再生あり) |
| アウトプット | 問題集・過去問道場を自分で選ぶ | 講義に対応した問題が順番に出てくる |
| 復習の管理 | 間違えた問題を自分で管理する | AIが復習すべき問題を出題する |
| 質問 | できない | コースに付くQ&Aチケットの枚数まで可能(追加は有料) |
| 費用 | 参考書・問題集の代金のみ | コースごとの受講料(公式サイトでご確認ください) |
| 向いている人 | 自分でペースを作れる方 | ペース作りと復習の管理を任せたい方 |
選び方はシンプルで、これまで参考書を買っても最後まで終わらなかった経験があるなら通信講座、独学で資格を取れた経験があるなら参考書で問題ありません。スタディングにお金を払って買っているのは、教材そのものよりも「順番と復習を管理してもらう仕組み」です。
スタディングが向いている人・向いていない人
ここまでの内容をふまえて、向き不向きを整理します。
向いている人
- 参考書を買っても最後まで終わらせられなかったことがある方
- 通勤時間など、机に向かえない時間を勉強に使いたい方
- 間違えた問題の管理が面倒で続かない方
- 応用情報の科目Bなど、記述の解き方そのものを教わりたい方
向いていない人
- 独学で資格を取れた経験がある方(IT系は過去問サイトが充実しており、費用をかける必要がありません)
- 分からない点をその都度たくさん質問したい方(Q&Aチケットは枚数制で、追加は有料です)
- 紙のテキストに書き込みながら覚えたい方(教材はWEBテキストが基本です)
- 情報処理安全確保支援士など、対応していない区分を受ける方
特に1つ目は正直に書いておきます。筆者自身はITパスポート・基本情報・応用情報のいずれも参考書と過去問道場の独学で受験してきました。IT系の資格は独学でも十分に戦える試験です。それでも講座を検討する価値があるのは、独学が続かなかった経験がある場合だと思います。
よくある質問
参考書は別に買う必要がありますか?
必須ではありません。筆者は簿記3級のとき、スタディング以外の教材を一切用意せずに合格しました。IT資格でも動画講義・WEBテキスト・問題演習が揃っているため、講座内で完結できる構成になっています。
スマホだけで勉強できますか?
できます。動画講義もWEBテキストも問題集もスマートフォンに対応しており、PCとの併用も可能です。アプリを使えば動画をダウンロードしておけるので、通信環境を気にせず視聴できます。
申し込む前に中身を確認できますか?
無料登録をすると講義動画と問題集をお試しできます。前述のとおり解説が自分に合うかどうかは講座によって差があるので、必ず試してから申し込むことをおすすめします。
受講料はいくらですか?
講座とコースによって異なり、改定やキャンペーンもあるため本記事では金額を記載していません。各講座ページでご確認ください。なお、有料コースを受講した方が次年度版を割引価格で購入できる更新割引や、他講座の割引制度も用意されています。
さいごに
スタディングのIT資格講座について、対応している7講座の内訳と、ITパスポート・基本情報・応用情報の中身、そして簿記3級講座を実際に使ってわかった使い方をお伝えしました。
IT資格は過去問サイトが充実していて独学でも合格できる試験です。それでも通信講座を選ぶ価値があるとすれば、それは「教材が良いから」ではなく「勉強の順番と復習を管理してもらえるから」だと思います。参考書を買っては積んでしまう方ほど、この仕組みの効果は大きいです。
まずは無料登録で講義を見て、解説が自分に合うかどうかを確かめてみてください。合うと感じたら、あとは章ごとに「講義→問題」を回していくだけです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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