IT企業で働いている方はもちろん、普段何かのシステムを使用して仕事をしている方は必ず「サーバ」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
よくサーバがダウンしているので、システムが利用できませんみたいな状況を経験したり、システムを保守するような立場の方であれば、サーバにアクセスして稼働状況を確認したり、アクセスログを確認するみたいなことをしたことがある人がいると思います。
私自身の初めてサーバに触れたときは、アプリケーションサーバで稼働しているテスト用のアプリケーションを更新するという作業でした。
作業手順書に沿って進めるだけでしたが、TeraTermを使用してサーバにアクセスする際に何が何やらであまり理解もせずに作業をしていた経験があります。
その時に読んだのが、「イラスト図解式 この一冊で全部わかるサーバーの基本」という書籍になります。
この書籍を読めば、幅広くサーバに関する知識を深めることができます。
著者について
2017年に初版が発売された書籍で著者は木下肇さんです。
木下さんは入社時から社内ネットワークやサーバ、システム管理を担当されており、小規模から大規模に変わっていく中で社内システムの管理をされていました。
現在は独立し、インフラ関連業務に携わりながら、書籍の執筆もされたようです。
サーバやネットワークの幅広いインフラ経験をもとに、書籍内ではインフラ周りの基本部分を幅広く、丁寧に記載されています。
おすすめポイント
・サーバのあらゆる役割について学べる
・システム管理者としての視点を学べる
・ネットワーク、セキュリティとの関連を学べる
本書籍で学べるおすすめポイントを3つ解説します。
サーバのあらゆる役割について学べる
1つ目は「サーバのあらゆる役割について学べる」ことです。
普段、私はアプリ側の開発が多いため、メールサーバ、DNSサーバ、プロキシサーバについてはほとんど知識がありませんでした。
サーバといってもそれぞれの役割があり、どんな用途で使用されるかが丁寧に解説されているため、サーバの適切な用途を深く学ぶことができます。
システム管理者としての視点を学べる
2つ目は「システム管理者としての視点を学べる」ことです。
会社の情報システム部や担当システムの保守・運用に関わるシステム管理者に向けて、サーバのバックアップの重要性、手法や監視作業について解説されています。
システム管理者として、どのようなことをすべきなのかを学べるとともに、システム管理者以外の立場としても、普段どのようなことをしているのかが、理解できるため、システム管理者の経験がない方にも役に立つ知識を学ぶことができます。
ネットワーク、セキュリティとの関連を学べる
3つ目は「ネットワーク、セキュリティとの関連を学べる」ことです。
サーバにはもちろんネットワークやセキュリティ、またハードウェア、ソフトウェアといった要素と関連して成り立ちます。
会社で働いていると気にしておらず、大半の人は誰も教えてはくれないであろうシステムの裏側の仕組みといった部分についても解説されています。
図解や写真などもあり、理解しやすく、インフラ知識を知るうえで必ず必要となるベース部分の理解に役立つと思いました。
まとめ
IT企業で働いている新入社員や若手社員には是非、読んでもらいたい1冊です。
また、サーバという言葉を知っているけど、なんかよく理解しないまま働いているなという方にも、サーバについてより理解を深めるためにおすすめの書籍になります。
タイトルにサーバの基本とある通り、深く掘り下げるというよりは基本的な内容を幅広く、丁寧に書かれている印象がありましたので、苦手意識を持たず一度、気軽に読んでもらえればと思います。
普段知らなかった部分の発見に出会えると思います。
最後最後までお読みいただきありがとうございました。
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