オラクルマスターブロンズ過去問の代わりに解く練習問題20問【解説つき】

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オラクルマスターブロンズ過去問の代わりに解く練習問題20問【解説つき】

「オラクルマスター Bronze DBA(1Z0-185-JPN)を受けるなら、まず過去問を解いて自分の理解度を確認したい」——そう思って探しても、公式の過去問集にはたどり着けません。本記事は、Oracleの公式試験情報に沿って独自に作成した練習問題20問と解説をお伝えします。筆者はJavaプログラマ資格のBronze・Silver、そしてオラクルマスターBronze DBAを取得済みで、各設問はOracle公式サイトが公開する1Z0-185の出題項目に照らして作成し、正誤を検証しています。

当ブログでは、Javaプログラマ資格のBronze・Silverでも同じ形式の練習問題シリーズ(Java Bronze版・Java Silver版)を公開しており、本記事はそのOracle Database版にあたります。解いて終わりにせず、分野ごとの正答数から「本番までに何を復習すべきか」まで示します。

この記事はこんな方におすすめです!

  • 参考書は一通り読んだが、本番形式で理解度を試せていない方
  • 120分70問という時間配分に慣れないまま本番を迎えるのが不安な方
  • 自分がどの分野で失点しやすいか、受験前に把握しておきたい方
目次

結論

先にお伝えしておくと、Oracleは試験の出題内容を公式に公開・配布していません。本記事の練習問題20問は「過去問」そのものではなく、Oracleが公表している出題範囲・試験概要に沿って当ブログが独自に作成した問題です。

この20問を解いて解説を読むことで、①学習の抜け漏れがある分野を自分で特定できる、②120分70問という本番のペース感を事前に体験できる、という2つを受験前に確認できます。まずは時間を計って一通り解いてみましょう。

読者の悩み

Bronze DBAの学習を進めていると、次のような不安にぶつかる方が多いのではないでしょうか。

  • 参考書は読み終えたが、本番形式の問題を解いていないので理解度に自信が持てない
  • 120分で70問という配分に慣れておらず、時間切れが不安
  • データベース管理の概要・ネットワーク・インスタンス管理・記憶域・バックアップなど範囲が広く、どこが弱点か分からない

「過去問を解いて感覚をつかみたい」という気持ちは自然ですが、次の章で説明する理由により、Oracle認定資格には公式の過去問集そのものが存在しません。

そもそもオラクルマスターに過去問は存在しない

結論から言うと、Oracle認定資格(オラクルマスター)には公式が配布・公開している「過去問集」は存在しません。ネット上で「過去問」と称して出回っている問題集を見かけても、それはOracleの公式資料ではない点に注意が必要です。

出題内容を公開できない理由(候補者契約)

Oracle認定プログラムの受験者は、受験時に「候補者契約(Candidate Agreement)」に同意します。この契約では、試験の出題内容を第三者に開示・共有することが禁止されており、違反した場合は認定の取消しなどの処分対象になる旨が定められています。

詳細はOracle Certification Program Candidate Agreement、およびOracle Certification Program Guidelinesに、出題内容の開示・共有の禁止と、違反時に認定取消し等の対象となる旨が記載されています。

つまり、受験者が実際の出題内容を記録して公開する行為自体が契約違反にあたります。「過去問」をうたうサイトを探して活用するのはリスクが伴う、という点は知っておいて損はありません。

だからこそ本記事は、実際の出題内容を再現したものではなく、Oracleが公式に案内している試験概要・出題範囲に沿って、当ブログが独自に作成した練習問題として提供しています。

Oracle Bronze DBA(1Z0-185-JPN)試験の概要

練習問題を解く前に、まず試験そのものの概要を確認しておきましょう。以下はOracle公式サイトで確認できる情報のみをまとめたものです。

項目内容
試験番号1Z0-185-JPN
試験名Bronze DBA Oracle AI Database 26ai Fundamentals
取得できる資格ORACLE MASTER Bronze DBA Oracle AI Database 26ai
対応バージョンOracle AI Database 26ai
出題形式選択問題
試験時間120分
出題数70問
合格ライン65%
受験料変動するため公式サイトでご確認ください

受験料は改定されることがあるため、本文中に金額は記載していません。最新情報はOracle公式サイトの試験ページでご確認ください。

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練習問題20問(本番形式)

ここからが本題です。Oracle公式が公開している1Z0-185の出題項目に沿って、4択の練習問題を20問用意しました。本記事では解きやすさを優先して4択に統一していますが、本番の選択肢数や複数選択の有無までは公式に明記されていないため、その点はOracle公式サイトの試験ページでご確認ください。どの設問がどの出題項目に対応するかは、以下の対応表のとおりです。

設問対応する公式出題項目
問1〜5①Oracleデータベース管理の概要/②SQL管理ツールの使用
問6〜10③Oracle Network環境の構成/④インスタンスの管理
問11〜15⑤記憶域構造の管理/⑥ユーザーおよびセキュリティの管理/⑦スキーマ・オブジェクトの管理
問16〜20⑧バックアップおよびリカバリ/⑨監視およびアドバイザの使用

時間を計り、1問あたり1〜2分程度を目安に、まずは解答だけを先に進めてみてください。解説は後の章にまとめてあります。

問1〜5 データベース管理の概要とSQL管理ツール

問1. リレーショナルデータベースの特徴として適切なものはどれか。

  • A. データは行と列から構成される表(テーブル)に格納され、SQLを用いて操作する
  • B. データはすべて木構造(ツリー)として保存され、SQLは使用できない
  • C. データはキーと値のペアとしてのみ格納され、表同士の結合(JOIN)という概念は存在しない
  • D. データは常に単一のファイルにバイナリ形式で保存され、問い合わせ言語は使用しない

問2. Oracleデータベースにおける「インスタンス」の説明として適切なものはどれか。

  • A. ディスク上に存在する制御ファイル・データファイル・REDOログファイルなどの物理ファイル群を指す
  • B. SGA(メモリー構造)とバックグラウンド・プロセス群から構成され、データベースにアクセスするための仕組みを指す
  • C. SQL*PlusやSQL Developerなど、クライアント側の接続ツール全般を指す
  • D. ネットワーク経由でデータベースに接続するためのリスナー・プロセスのみを指す

問3. マルチテナント・アーキテクチャにおけるコンテナ・データベース(CDB)とプラガブル・データベース(PDB)の関係として適切なものはどれか。

  • A. 1つのCDBは複数のPDBを格納でき、ハードウェアリソースやバックグラウンド・プロセスを複数データベース間で共有しやすくなる
  • B. PDBはCDBに依存せず、常に独立したインスタンスを個別に持つ
  • C. 1つのCDBに格納できるPDBは常に1個までである
  • D. PDBはバックアップ・リカバリの対象に含まれない

問4. データベース・ファイルに関する記述として適切なものはどれか。

  • A. 制御ファイルにはデータベースの物理構成に関する情報が記録され、インスタンス起動時に参照される
  • B. データファイルにはSQL*Plusのコマンド実行履歴のみが記録される
  • C. REDOログファイルは一度書き込まれると、その後は二度と上書きされない
  • D. パスワードファイルは制御ファイルの一部として1つのファイルにまとめて保存される

問5. SQL*PlusとSQL Developerの使い分けに関する記述として適切なものはどれか。

  • A. SQL*PlusはグラフィカルなGUIツールで、SQL DeveloperはCUI(コマンドライン)ツールである
  • B. SQL*PlusはCUIベースのツールで、SQL DeveloperはGUIを備えたツールである。どちらもSQL文やPL/SQLブロックを実行できる
  • C. SQL DeveloperはOracleデータベースの管理・接続には使用できない
  • D. SQL*PlusはSELECT文のみ実行可能で、更新系のDML文は実行できない

問6〜10 Oracle Networkの構成・インスタンス管理

問6. クライアントが接続先の情報(ホスト名・ポート・サービス名)を解決するために参照する、クライアント側の設定ファイルはどれか。

  • A. listener.ora
  • B. tnsnames.ora
  • C. sqlnet.ora
  • D. init.ora

問7. リスナー(Listener)の稼働状況を確認するために使用するコマンドラインユーティリティはどれか。

  • A. lsnrctl status
  • B. rman target
  • C. dbca -silent
  • D. orapwd

問8. SGA(System Global Area)の構成要素のうち、SQL文の解析結果や共有カーソル情報をキャッシュする領域はどれか。

  • A. データベース・バッファ・キャッシュ
  • B. 共有プール(Shared Pool)
  • C. REDOログ・バッファ
  • D. ラージプール

問9. インスタンス起動の段階のうち、制御ファイルを読み込んでデータベースをマウントしたが、まだデータファイルをオープンしていない状態を表すものはどれか。

  • A. SHUTDOWN
  • B. NOMOUNT
  • C. MOUNT
  • D. OPEN

問10. ALTER SYSTEMコマンドで動的に変更した初期化パラメータを、インスタンス再起動後も維持するために書き込む先はどれか。

  • A. pfile(テキスト形式の初期化パラメータファイル)のみ
  • B. spfile(サーバー・パラメータファイル)
  • C. tnsnames.ora
  • D. パスワードファイル

問11〜15 記憶域構造・ユーザーとセキュリティ・スキーマオブジェクト

問11. 表領域(Tablespace)とデータファイル(Datafile)の関係として正しい記述はどれか。

  • A. 1つの表領域は必ず1つのデータファイルのみで構成される
  • B. 1つの表領域は1つ以上のデータファイルで構成できる
  • C. データファイルは複数の表領域にまたがって共有される
  • D. データファイルは表領域より先に自動的に削除される

問12. AWRの統計情報や各種アドバイザの情報など、データディクショナリ以外の補助的なコンポーネントが格納される表領域はどれか。

  • A. SYSTEM表領域
  • B. SYSAUX表領域
  • C. USERS表領域
  • D. TEMP表領域

問13. CREATE USER文でユーザーを作成する際に、明示的に指定しなければデータベースの既定値に依存する項目の組み合わせとして適切なものはどれか。

  • A. デフォルト表領域と一時表領域
  • B. リスナーのポート番号とパスワード有効期限
  • C. REDOログのサイズとアーカイブ先
  • D. 制御ファイルの多重化数

問14. システム権限とオブジェクト権限の違いに関する記述として正しいものはどれか。

  • A. システム権限は特定の表への操作を、オブジェクト権限はデータベース全体の操作を許可する
  • B. システム権限はデータベース全体に及ぶ操作(CREATE SESSIONなど)を、オブジェクト権限は特定のオブジェクトへの操作(表へのSELECTなど)を許可する
  • C. システム権限とオブジェクト権限は対象範囲が同じで、名称が異なるだけである
  • D. オブジェクト権限はロールに付与できないが、システム権限はロールに付与できる

問15. スキーマオブジェクトに関する記述のうち適切なものはどれか。

  • A. シーケンス(Sequence)は表の行データを直接格納するオブジェクトである
  • B. シノニム(Synonym)はオブジェクトへの別名を提供し、名前の隠蔽・簡略化ができる
  • C. ビュー(View)は必ず物理的な記憶領域にデータのコピーを保持する
  • D. インデックス(Index)は表と無関係に単独で検索結果を返すオブジェクトである

問16〜20 監視とアドバイザの活用・バックアップとリカバリ

問16. データベースのパフォーマンス統計(待機イベント・SQL実行統計など)を定期的に収集・蓄積するOracleの仕組みはどれか。

  • A. AWR(Automatic Workload Repository)
  • B. RMANカタログ
  • C. リスナーログ
  • D. Data Pump

問17. SQL文のパフォーマンスを分析し、インデックス作成やSQLプロファイル適用などの改善案を提示するアドバイザはどれか。

  • A. Segment Advisor
  • B. SQL Tuning Advisor
  • C. Memory Advisor
  • D. Undo Advisor

問18. RMAN(Recovery Manager)を使ったバックアップの特徴として正しい記述はどれか。

  • A. RMANは変更のあったブロックのみを対象とする増分バックアップを取得できる
  • B. RMANはOSのコピーコマンドのみでバックアップを実行する専用ツールである
  • C. RMANはデータベースがオープン中には一切バックアップを取得できない
  • D. RMANで取得したバックアップは制御ファイルが無くてもリストア・リカバリの手順が一切変わらない

問19. ARCHIVELOGモードに関する記述として適切なものはどれか。

  • A. ARCHIVELOGモードでは、REDOログファイルが再利用される前に自動的にアーカイブされる
  • B. ARCHIVELOGモードは新規作成直後のデータベースの既定モードであり、変更は不要である
  • C. NOARCHIVELOGモードの方がARCHIVELOGモードより障害時にリカバリできる範囲が広い
  • D. ARCHIVELOGモードを有効にすると、REDOログファイルの多重化は自動的に無効になる

問20. インスタンス・リカバリとメディア・リカバリの違いに関する記述として正しいものはどれか。

  • A. インスタンス・リカバリはディスク障害でデータファイルを失った場合に、バックアップからのリストアを伴って行われる
  • B. メディア・リカバリはインスタンス異常終了後にOracleが自動的に行うため、DBAの操作は不要である
  • C. インスタンス・リカバリはインスタンスの異常終了(クラッシュ)後の再起動時に、REDOログを使って自動的に行われる
  • D. メディア・リカバリはREDOログを一切使用せず、バックアップだけで完結する

解答と解説(全20問)

まずは下の一覧表で、問ごとの正解と対応する出題項目を確認してください。分野別の集計欄に正答数を書き込んでおくと、次の章「正答数別・次にやること」で、どの分野を優先して復習すべきかがひと目で分かります。

問番号正解出題項目
問1A①データベース管理の概要
問2B①データベース管理の概要
問3A①データベース管理の概要
問4A①データベース管理の概要
問5B②SQL管理ツールの使用
問6B③Oracle Network環境の構成
問7A③Oracle Network環境の構成
問8B④インスタンスの管理
問9C④インスタンスの管理
問10B④インスタンスの管理
問11B⑤記憶域構造の管理
問12B⑤記憶域構造の管理
問13A⑥ユーザーおよびセキュリティの管理
問14B⑥ユーザーおよびセキュリティの管理
問15B⑦スキーマ・オブジェクトの管理
問16A⑨監視およびアドバイザの使用
問17B⑨監視およびアドバイザの使用
問18A⑧バックアップおよびリカバリ
問19A⑧バックアップおよびリカバリ
問20C⑧バックアップおよびリカバリ
分野対応する問番号正答数(自己採点)
データベース管理の概要・SQL管理ツールの使用問1〜5/5問
Oracle Network環境の構成・インスタンスの管理問6〜10/5問
記憶域構造・ユーザーとセキュリティ・スキーマオブジェクトの管理問11〜15/5問
監視とアドバイザの活用・バックアップとリカバリ問16〜20/5問

問1〜5の解説

問1. 正解はA。リレーショナルデータベースでは、データは行(レコード)と列(カラム)から構成される表に格納され、SQL(Structured Query Language)を用いて検索・更新・結合などの操作を行います。木構造やキー・バリュー形式での格納、JOINが存在しないという記述はリレーショナルモデルの特徴と一致しません。

問2. 正解はB。インスタンスはSGA(共有メモリー領域)とバックグラウンド・プロセスの集合で、データベースへのアクセスを提供する仕組みです。ディスク上の物理ファイル群は「データベース」を指し、クライアント側の接続ツールやリスナーはインスタンスの構成要素ではありません。

問3. 正解はA。1つのコンテナ・データベース(CDB)には複数のプラガブル・データベース(PDB)を格納でき、CPUやメモリーなどのハードウェアリソース、バックグラウンド・プロセスを複数のデータベース間で共有しやすくなる点がマルチテナント・アーキテクチャの利点です。PDBもバックアップ・リカバリの対象に含まれます。

問4. 正解はA。制御ファイルには、データベース名やデータファイル・REDOログファイルの格納場所といった物理構成情報が記録されており、インスタンス起動時(MOUNT段階)に参照されます。データファイルはデータ本体を、REDOログファイルは変更履歴を保持するファイルで、それぞれ役割が異なります。

問5. 正解はB。SQL*PlusはCUI(コマンドライン)ベースのツールで、SQL DeveloperはGUIを備えたツールです。どちらもSQL文やPL/SQLブロックの実行に対応しており、用途や好みに応じて使い分けます。

問6〜10の解説

問6. 正解はB。tnsnames.oraは、接続識別子(サービス名など)とホスト名・ポート番号などの接続先情報を対応付ける、クライアント側の設定ファイルです。listener.oraはサーバー側のリスナー設定、sqlnet.oraはネットワーク全般の動作設定、init.oraはインスタンスの初期化パラメータファイルで、役割が異なります。

問7. 正解はA。lsnrctl statusは、リスナーが稼働しているか、どのサービスを受け付けているかを確認するための標準コマンドです。rmanはバックアップ・リカバリ、dbcaはデータベース作成、orapwdはパスワードファイル作成のユーティリティで、リスナーの状態確認には使いません。

問8. 正解はB。共有プールは、解析済みのSQL文や共有カーソル、データディクショナリ情報などをキャッシュする領域です。データベース・バッファ・キャッシュはデータブロックを、REDOログ・バッファは未書き込みの変更情報を保持する領域で、それぞれ役割が異なります。

問9. 正解はC。MOUNT状態は、制御ファイルを読み込んでデータベースの物理構成を認識しているものの、データファイルはまだオープンしていない状態です。NOMOUNTは制御ファイルすら読み込んでいない段階、OPENはデータファイルまでオープンし通常利用できる状態を指します。

問10. 正解はB。ALTER SYSTEM文でSCOPE=SPFILEまたはBOTHを指定して変更した内容はspfileに書き込まれ、次回インスタンス起動時にも反映されます。pfile(テキスト形式)のみを使っている場合、動的変更は手動でファイルを編集しない限り再起動後に失われます。

問11〜15の解説

問11. 正解はB。表領域は論理的な記憶域の単位で、その実体として1つ以上のデータファイル(物理ファイル)を持てます。1つのデータファイルが複数の表領域にまたがることはありません。

問12. 正解はB。SYSAUX表領域は、AWR(自動ワークロード・リポジトリ)の統計情報や各種アドバイザの情報など、データディクショナリ以外の補助的なコンポーネントを格納します。データディクショナリ本体はSYSTEM表領域に格納されます。

問13. 正解はA。CREATE USER文でDEFAULT TABLESPACEやTEMPORARY TABLESPACEを明示しない場合、データベース作成時に設定された既定の表領域が自動的に割り当てられます。リスナーのポート番号や制御ファイルの多重化数はユーザー作成とは別の設定項目です。

問14. 正解はB。システム権限はCREATE SESSIONやCREATE TABLEのようにデータベース全体に及ぶ操作を許可し、オブジェクト権限はSELECT・INSERTのように特定のオブジェクトへの操作を許可します。どちらの権限もロールへ付与できるため、Dの記述は誤りです。

問15. 正解はB。シノニムはオブジェクトの別名で、長いスキーマ名を省略したり、オブジェクトの実体を隠蔽したりする目的で使います。シーケンスは連番を生成するオブジェクトで行データは持たず、ビューは基本的に実データを持たず、インデックスは特定の表に紐づいて検索を高速化するオブジェクトです。

問16〜20の解説

問16. 正解はA。AWR(Automatic Workload Repository)は、待機イベントやSQL実行統計などのパフォーマンス情報を定期的にスナップショットとして収集・蓄積する仕組みで、後から傾向を分析する際の基礎データになります。

問17. 正解はB。SQL Tuning Advisorは、指定したSQL文の実行計画を分析し、インデックス作成やSQLプロファイルの適用など具体的な改善案を提示します。Segment Advisorは領域の断片化、Memory AdvisorはSGA/PGAのサイズ、Undo AdvisorはUndo表領域のサイズをそれぞれ対象にしており、対象範囲が異なります。

問18. 正解はA。RMANは、前回のバックアップ以降に変更があったブロックのみを対象とする増分バックアップに対応しています。データベースがオープン中でもバックアップは可能(ARCHIVELOGモード下でのオンラインバックアップ)で、OSコマンドのコピーのみに依存する専用ツールでもありません。

問19. 正解はA。ARCHIVELOGモードでは、REDOログファイルが上書き(再利用)される前に自動的にアーカイブ先へコピーされ、REDO情報が失われません。新規作成直後のデータベースはNOARCHIVELOGモードになっていることが一般的で、本番運用に向けて明示的にARCHIVELOGモードへ切り替えるのが基本的な流れです。

リカバリできる範囲が広いのはARCHIVELOGモード側です。NOARCHIVELOGモードでは最後のバックアップ時点までしか復旧できませんが、ARCHIVELOGモードではアーカイブ済みのREDOログを使って障害直前まで復旧できます。また、REDOログの多重化とアーカイブの有効・無効は別の設定であり、ARCHIVELOGモードを有効にしても多重化が自動的に無効になることはありません。

問20. 正解はC。インスタンス・リカバリは、インスタンスの異常終了後にデータベースを再起動した際、オンラインREDOログを使ってOracleが自動的に行うリカバリです。ディスク障害などでデータファイル自体を失った場合は、バックアップからのリストアとアーカイブREDOログを使ったメディア・リカバリが必要で、こちらはDBAの操作(RMANやSQL*Plusでのコマンド実行)を伴います。

正答数別・次にやること

解答と解説を読み終えたら、20問中何問正解したかを数えてみましょう。正答数のレンジ別に、次にやるべきことをまとめました。

正答数の目安次にやること
18〜20問正解本番に近い理解度です。試験の時間配分や注意点(後述)を最終確認したうえで受験に進みましょう。
14〜17問正解合格ラインには近いものの、分野によってムラがある可能性があります。誤答した問題がどの分野(データベース管理の概要・SQL管理ツールの使用/Oracle Network環境の構成・インスタンスの管理/記憶域構造・ユーザーとセキュリティ・スキーマオブジェクトの管理/監視とアドバイザの活用・バックアップとリカバリ)に偏っているかを確認し、その分野を中心に復習しましょう。
13問以下基礎の学習に抜けがある可能性があります。参考書に戻って該当分野を読み直してから、もう一度この20問に挑戦することをおすすめします。

なお、この目安はあくまで当ブログが独自に設定したものであり、Oracle公式の合格予測値ではありません。実際の合格ラインは65%(70問中約46問)である点を踏まえて、参考程度に使ってください。20問に置き換えると65%はおよそ13問に相当するため、上の表では「13問以下」を要復習の目安にしています。14問以上を一段階上に設定しているのは、本番での見直しの時間や緊張による取りこぼしを考慮し、少し余裕を持たせるためです。

「そもそもどのくらいの勉強期間・勉強時間を見ておけばいいのか」という目安が知りたい方は、筆者の実体験に基づいた記事で確認できます。

▼オラクルマスターブロンズの難易度と勉強時間の目安はこちら▼

オラクルマスターブロンズの難易度と勉強時間の目安

分野別に弱点が偏っている場合は、参考書に戻って該当範囲だけを読み直すのが効率的です。

▼オラクルマスターブロンズのおすすめ参考書はこちら▼

オラクルマスターブロンズのおすすめ参考書と問題集

本番で気をつけたい時間配分と注意点

試験は120分で70問です。単純に割ると1問あたり約1分43秒が目安になりますが、実際には見直しの時間を確保したいので、1問1分30秒程度を目標に、悩んだ問題は一度飛ばして後で戻る進め方がおすすめです。

  • 最初の通過では、迷ったら仮の選択肢を選んでおき、印を付けて次に進む
  • 全問に目を通した後、印を付けた問題だけを見直す時間を10〜15分ほど残す
  • 選択式の試験では「明らかに誤っている選択肢」から消去法で絞り込むと時間を節約できる

会場のルールや持ち込み可否、試験当日の受付手順といったCBT(Computer Based Testing:コンピュータを使った試験方式)運用面の細部は、実施時期や会場によって変わる可能性があります。断定的な情報は書かず、受験前に必ず公式サイトで最新の案内を確認してください。

▼他の資格のWEB問題集・参考書はこちら▼

IT資格WEB問題集一覧|無料で解ける練習問題

よくある質問

Q. Oracle公式の過去問集は本当に存在しないのですか?

はい、存在しません。前述のとおり、候補者契約により出題内容の開示・共有が禁止されているため、Oracleが公式に過去問を公開・配布することはありません。「過去問」を名乗るサイトや教材は、公式のものではない点に注意してください。

Q. この練習問題20問だけで合格できますか?

20問は出題範囲の一部を横断的に確認するためのものであり、これだけで合格を保証するものではありません。あくまで理解度チェックと弱点発見のツールとして使い、参考書での学習と組み合わせることをおすすめします。

Q. Bronze DBAとBronze SQL基礎の違いは何ですか?

Oracle認定資格には複数の科目が存在し、科目ごとに出題範囲・試験番号が異なります。本記事で扱っているのは1Z0-185-JPN(データベース管理の基礎)です。他科目との正確な違いは、受験を検討している科目のページを公式サイトで直接確認してください。

Q. Bronze合格後、次に受けるべき資格は何ですか?

一般的にはSilver DBA、さらにその先のGoldへとステップアップしていくルートになります。次のステップの詳細や申し込み手順は、後述の関連記事もあわせてご覧ください。

さいごに

今回は、公式の過去問が存在しないOracle Bronze DBA(1Z0-185-JPN)向けに、独自の練習問題20問と解説をお伝えしました。20問を解いてみて抜け漏れが見つかった分野は、参考書やオラクルマスターブロンズの難易度・勉強時間の記事に戻って復習してみてください。

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受験日が近い方は、受験チケットの購入方法や、テストセンターでの受験かオンライン監督形式での受験かによって事前準備が異なる点を、公式サイトで確認しておくとスムーズです。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

※本記事の情報は2026年9月時点のものです。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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