IT初心者や、まだまだ経験が浅いといった方に向けた基本情報技術者試験に合格するための勉強方法をお伝えしたいと思います。
基本情報は幅広いIT知識の学習ができるので、知っておくといろんな場面での応用が利きます。
勉強方法のまとめ
勉強方法などの詳細は後ほどお伝えしますが、合格に必要な勉強時間や費用の目安、使用する勉強教材をまとめておきます。
勉強期間:1か月~2か月
勉強時間:80時間
勉強方法:参考書+過去問
「令和04年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室」
「基本情報技術者試験ドットコム」
費用 :9,348円(試験代:7,500円+参考書:1,848円 )
基本情報技術者とは
基本情報技術者は情報処理技術者としてのITスキルの基礎知識を証明できる国家資格となっています。
情報処理に関する分野を幅広く網羅し、システム開発やIT知識を学習することができます。
ITエンジニアとして働くのであれば、知っておくべき知識が問われます!
難易度
情報処理技術者試験の中ではスキルレベルが1~4の四段階で設定されており、基本情報技術者はレベル2に該当する難易度となっています。
出典:IPA公式サイトより
合格率
4年前までは、合格率は20%~30%の間となっていましたが、令和2年度の試験からは合格率が40%を超えてきています。
CBT形式というパソコンで受験する形式に変わってから、少し合格率が高くなっていますので、受験者としては、合格がしやすくなっているのだと思われます。
合格率40%は資格試験としては決して難しい難易度ではないですが、計画的な学習は必要となります!
試験日
近年は春と秋の一定期間の間から試験日を選んで受験することができます。
次回の令和4年度下期の試験は以下の日程で実施されます。
試験形式
CBT方式となり、試験会場に用意されたパソコンを使用しての試験となります。
午前と午後で試験が分かれていますが、概要としては以下となります。
基本情報処理試験 | 午前試験 | 午後試験 |
---|---|---|
試験時間 | 90分 | 90分 |
出題形式 | 多肢選択式 (四肢択一) | 多肢選択式 |
回答数(出題数) | 80 問(80 問) | 5 問(11 問) |
午後試験は選択式です。
分 野 | 解答 |
---|---|
情報セキュリティ | 1問必須 |
ソフトウェア・ハードウェア データベース ネットワーク ソフトウェア設計 プロジェクトマネジメント サービスマネジメント システム戦略 経営戦略・企業と法務 | 4問中2問選択 |
データ構造及びアルゴリズム | 1問必須 |
ソフトウェア開発 | 5問中1問選択 (C、Java、Python、アセンブラ言語、表計算ソフト) |
過去問
基本情報技術者試験の過去問はホームページにて公開されています。
PDF形式にて配布されているので、ダウンロードして使用することができます。
勉強時間
勉強時間の目安としては、80時間程度あれば、合格できると思います。
勉強時間よりも計画した勉強量をしっかり取り組めれば、合格できるので、勉強時間だけにとらわれないように気を付けましょう。
勉強方法
ここからは勉強方法について、お伝えさせていただきます。
基本情報で学習が必要な範囲は広く、初見の言葉が多く、初めは難しいと感じると思います。
参考書などで知識をインプットすることも大切ですが、読むだけでは知識の定着が難しいので、問題を解くアウトプットを多く行う意識で学習を進めましょう。
さらっと、参考書で一通り学習してから、過去問を解いて、理解を深めていく勉強方法をおすすめします。
午前試験と午後試験のそれぞれで使用する勉強教材と進め方をお伝えします。
午前試験対策
令和04年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室
参考書は「令和04年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室」を使用することをおすすめします。
理由は私自身が使用していて、イラストが多くて、頭の中にイメージとして残りやすかったからです。
試験の問題で、でてきた言葉を見たときに、参考書内のイラストが浮かぶので、自身をもって解答できるようになりました。
読み進めやすいように書かれているので、初心者にはおすすめの1冊です。
他に同様の参考書で気に入ったものがあれば、そちらを使用しただいても問題ないです。
参考書は気に入ったもので大丈夫です!
初心者はイラストが多いものをおすすめします!
1回目はまず、1周読み切ってみて、全体のイメージを掴んでください。
1回読んですべてを理解して、覚えるのは不可能なので、無理に覚えようとせず、どんどん進めることを意識してください。
後ほど行う過去問演習を行うことで知識が定着していきますので、2周目以降の復習した際に、理解出来ている個所が多くなってきます。
逆に理解ができていないところを重点的に読んで理解するために、参考書を活用しましょう。
基本情報技術者試験ドットコム
過去問を解くために利用するのが、「基本情報技術者試験ドットコム」というWEBサイトです。
過去問道場というサービスがあり、WEB上で過去問を解くことができます。
無料で利用することが可能で、会員登録をすれば、勉強状況の記録もできるため、いろんな環境での勉強を記録することができます。
進め方としては1年ごとの年度別に解いていき、直近の過去問を5年分(10回分)を目安に取り組みます。
ゴールはすべての正答率が90%を超えるまで、取り組みます。
最初の1、2周目はほとんど分からないと思いますので、解説を読んで理解することに意識しましょう。
分からないことに挫折せず、何周もして理解するということを意識しておきましょう。
①参考書を一通り読み切る。
②過去問道場で直近の10回分を1年ずつ解いていく。(1周目)
③過去問道場で直近の10回分を1年ずつ解いていく。(2周目)
④参考書を再度読み進めて、理解が浅い部分を重点的に読む。
⑤過去問道場で直近の10回分を1年ずつ解いていく。(3周目)
⑥正答率が90%を超えるまで、過去問道場を1年ずつ解く。
午後試験対策
基本情報技術者試験ドットコム
午前試験対策にに引き続き、午後試験対策も過去問を解く勉強方法をおすすめするので、「基本情報技術者試験ドットコム」の午後問題の過去問道場を使用します。
進め方は午前対策と同様に、直近試験10回分を目安に解いていきます。
選択問題のソフトウェア開発の部分は事前に何を選択するかを選んでおきましょう。
私はJavaを選んで受験しましたが、おすすめはJavaかPythonです。
理由は、プログラミング言語として比較的、利用する機会が多く、考え方は他のプログラミング言語にも応用が利くため、スキルとして利点があるからです。
ただ、基本情報の1つの選択問題に限るので、比較的簡単な表計算や、C言語を使用していれば、C言語でも全然良いです。
COBOLは最近はあまり聞かないですし、簡単なわけでもないので、おすすめはしません。
ソフトウェア開発の選択問題は好きな言語を1つ選んでから取り組みましょう!
改訂3版 基本情報技術者 らくらく突破 Java
一応、Javaを選択したときに、見ておきたい参考書が「改訂3版 基本情報技術者 らくらく突破 Java」です。
基本情報のJava対策に特化していて、試験範囲を網羅的に学習することができます。
過去問演習だけでは、理解が難しいと思った方は使用することを検討してみてください。(最初はなくても良いと思います。)
①過去問道場で直近の10回分を1年ずつ解いていく。(1周目)
②過去問道場で直近の10回分を1年ずつ解いていく。(2周目)
③過去問道場で直近の10回分を1年ずつ解いていく。(3周目)
④正答率が90%を超えるまで、過去問道場を1年ずつ解く。
⑤(補足)ソフトウェア開発で選んだ分野を重点的に学習する
さいごに
基本情報技術者試験の勉強方法についてお伝えさせていただきました。
基本情報試験は過去問を用いた対策を行えば、本番試験でも似たような問題が多く出題されるため、十分に合格レベルまで正解することができます。
そのため、過去問を解く量が大切ですので、妥協せずに何度も取り組んでいきましょう。
試験合格への勉強方法として、少しでも役立てれば、幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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