応用情報技術者試験に合格に一発で合格できた経験をもとにおすすめする勉強方法をお伝えさせて頂きます。
試験範囲が広く、難しい用語も多く出題されて、難易度が高い試験です。
すべてを理解するのではなく、試験合格に必要な知識をまずは身に付ける勉強方法となります。
応用情報技術者試験の一発合格を目指して、頑張りましょう!
勉強方法のまとめ
勉強方法などの詳細は後ほどお伝えしますが、合格に必要な勉強時間や費用の目安、使用する勉強教材をまとめておきます。
勉強期間:2か月~3か月
勉強時間:80時間~100時間
勉強方法:参考書+過去問+勉強サイト
「キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 令和04年」
「令和04年【秋期】応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理技術者試験)」
「応用情報技術者試験ドットコム」
費用 :13,176円(試験代:7,500円+参考書:3,608円+問題集:2,068円 )
応用情報技術者とは
応用技術者はIPA(情報処理推進機構)が実施している情報処理試験の1つで、ITに関する応用技術・知識を有することを証明する国家資格となっています。
IPAの公式ホームページでは以下のように試験概要を定めています。
1.対象者像
高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者2.業務と役割
基本戦略立案又はITソリューション・製品・サービスを実現する業務に従事し、独力で次のいずれかの役割を果たす。(1) 需要者(企業経営、社会システム)が直面する課題に対して、情報技術を活用した戦略を立案する。
(2) システムの設計・開発を行い、又は汎用製品の最適組合せ(インテグレーション)によって、信頼性・生産性の高いシステムを構築する。また、その安定的な運用サービスを実現する。3.期待する技術水準
1 情報技術を活用した戦略立案に関し、担当業務に応じて次の知識・技能が要求される。
① 経営戦略・情報戦略の策定に際して、経営者の方針を理解し、経営を取り巻く外部環境を正確に捉え、動向や事例を収集できる。
② 経営戦略・情報戦略の評価に際して、定められたモニタリング指標に基づき、差異分析などを行える。
③ 提案活動に際して、提案討議に参加し、提案書の一部を作成できる。2 システムの設計・開発・運用に関し、担当業務に応じて次の知識・技能が要求される。
出典:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:応用情報技術者試験
① アーキテクチャの設計において、システムに対する要求を整理し適用できる技術の調査が行える。
② 運用管理チーム、オペレーションチーム、サービスデスクチームなどのメンバーとして、担当分野におけるサービス提供と安定稼働の確保が行える。
③ プロジェクトメンバーとして、プロジェクトマネージャ(リーダー)の下でスコープ、予算、工程、品質などの管理ができる。
④ 情報システム、ネットワーク、データベース、組込みシステムなどの設計・開発・運用・保守において、上位者の方針を理解し、自ら技術的問題を解決できる。
IT戦略や開発分野において高いスキルを持っている必要があるということですね!
難易度
情報処理技術者試験の中ではスキルレベルが1~4の四段階で設定されており、応用情報技術者はレベル3に該当する難易度となっています。
出典:IPA公式サイトより
IT知識は学習の積み重ねで少しずつ、理解が深まっていくので、先に基本情報技術者試験から受験することをおすすめします。
合格率
試験年度 | 合格率 |
---|---|
令和元年度秋期 | 23.0% |
令和2年度10月 | 23.5% |
令和3年度春期 | 24.0% |
令和3年度秋期 | 23.0% |
令和4年度春期 | 24.3% |
直近5回分の合格率を見てみると、合格率は23%~24%ぐらいとなっています。
受験者の4人に1人が合格できると考えると、資格試験としては難しい方にあたると思います。
合格率23%~24%ですが、計画的に勉強すれば合格は可能です!
試験日・申し込み期間
応用情報技術者試験は年2回、春と秋に実施されています。
次回の令和4年度秋期試験の試験日と申し込み期間の日程は以下となっています。
合格発表
合格発表は試験日の2か月後ごろに公式ホームページで確認することができます。
合格証書は合格発表時に発送スケジュールが公開されるため、手元に届くのはさらに後日となります。
また、試験結果の点数も確認できるので、どこまで理解できていたかを知るためにも確認しておきましょう。
受験票に受験番号とパスワードが記載されているので、写真を撮るなどして控えておくことをおすすめします。
令和4年度秋期試験の合格発表は12月下旬です!
試験形式
応用情報技術者試験 | 午前試験 | 午後試験 |
---|---|---|
試験時間 | 9:30~12:00 (150 分) | 13:00~15:30 (150 分) |
出題形式 | 多肢選択式 (四肢択一) | 記述式 |
回答数(出題数) | 80 問(80 問) | 5 問(11 問) |
午前試験と午後試験に分かれており、各150分ずつの試験となります。
応用情報技術者試験からは午後試験が記述式となり、以下の分野から5問を選択して解答する方式となっています。
分 野 | 解答 |
---|---|
情報セキュリティ | 1問必須 |
経営戦略・情報戦略・戦略立案・コンサルティング技法 システムアーキテクチャ ネットワーク データベース 組込みシステム開発 情報システム開発 プログラミング(アルゴリズム) プロジェクトマネジメント サービスマネジメント システム監査 | 10問中4問選択 |
過去問
応用情報技術者試験の過去問はホームページにて公開されています。
PDF形式にて配布されているので、ダウンロードして使用することができます。
勉強時間
基本情報技術者試験に合格している前提で、勉強時間の目安としては、80時間~100時間程度あれば、合格できると思います。
過去問を解いて、9割程度正解できる理解度が合格するための目安と考えていますので、勉強時間にとらわれ過ぎず、自分自身の理解度が十分なレベルに到達するまで、勉強に取り組みましょう。
勉強方法
ここからは勉強方法について、お伝えさせていただきます。
過去問題を解くことが一番の試験対策となるため、過去問演習を中心とした勉強方法で合格を目指します。
応用情報技術者試験で問われる知識は幅広いため、ある程度理解できないところは捨てる覚悟も必要です。
確実に理解できる分野を増やして、時間を効率的に使って、学習をすすめることが大切となります。
午前試験対策と午後試験対策を分けて、それぞれで使用する勉強教材と勉強方法をお伝えします。
午前試験対策
キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 令和04年
参考書ですが、「キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 令和04年」を使用することをおすすめします。
イラストが多くて、分かりやすいのが特徴です。
試験勉強をしていると、分からない用語がたくさん出てくるので、イラストが多い参考書が1冊あると、不明な部分の理解度を高めるのをサポートしてくれます。
参考書は好きな1冊を選んで大丈夫です!
私はイラストが多いものをおすすめします!
勉強方法ですが、1冊すべてを丁寧にやりきろうとすると、かなり根気が必要で疲れてしまいます。
隙間時間などを見つけて、読み進めていき、だいたい10時間以内で一通り読み切ることを目標にしましょう。
出題される範囲のイメージを掴み、重要そうな用語を押さえておく程度の理解で大丈夫です。
この後に過去問演習をしていくなかで、分からない部分が出てきたら復習するために、参考書を使うようにしましょう。
応用情報技術者試験ドットコム
応用情報技術者試験の過去問を解くために利用するのが、「応用情報技術者試験ドットコム」というWEBサイトです。
過去問道場というサービスがあり、過去問題を年度ごとや分野別に解くことができ、解説もついているため、とても便利な勉強サイトです。
無料会員登録をすることで、勉強状況の記録もできるため、登録することをおすすめします。
勉強方法としては、直近の過去問を10回分を各試験ごとに解いていき、解説を読みながら、理解を深めていきます。
だいたい3周~4周することを目途に、すべての試験で正答率が90%を超えるまで、周回して取り組みます。
コツは分からない部分に止まらず、どんどん進めていき、理解できる範囲を徐々に増やしていくことを意識することです。
①参考書を一通り読み切る。
②過去問道場で直近の10回分を1年ずつ解いていく。(1周目)
③過去問道場で直近の10回分を1年ずつ解いていく。(2周目)
④参考書を再度読み進めて、理解が浅い部分を重点的に読む。
⑤過去問道場で直近の10回分を1年ずつ解いていく。(3周目)
⑥正答率が90%を超えるまで、過去問道場を1年ずつ解く。
午後試験対策
令和04年【秋期】応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理技術者試験)
午後試験対策の問題集としては、「令和04年【秋期】応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理技術者試験)」を使用します。
ダウンロード分も含めると過去24回分の試験問題が収録されており、解説も丁寧なため、対策はこの1冊をしっかりやりましょう。
午前試験の対策を先に終え、ある程度の理解があれば、全く意味の分からないような問題は減っていると思いますが、過去1回分の午後問題に目を通してみましょう。
午後試験では、分野の選択問題があるため、出来そうな分野をあらかじめ絞っておいて対策をします。
情報セキュリティは必須のため必ず勉強し、選択問題の10分野の内、6分野を勉強の対象とします。
本番は4分野の選択となりますが、自身の理解と合わないケースの問題が出題された場合を想定し、保険として6分野を勉強しておきます。
勉強方法としては、勉強する分野の午後過去問を直近10回分を1回分づつ解いて、解説を読みます。
午前対策と基本同じ進め方ですが、どこまで過去問を理解するかが大切です。
90%の正答率を目途に何周も取り組み、理解できる範囲を徐々に増やしていきます。
①過去問題集で午後試験直近の10回分を1年ずつ解いていく。(1周目)
②過去問題集で午後試験直近の10回分を1年ずつ解いていく。(2周目)
③過去問題集で午後試験直近の10回分を1年ずつ解いていく。(3周目)
④正答率が90%を超えるまで、過去問題集を1年ずつ解く。
さいごに
応用情報技術者試験の勉強方法についてお伝えさせていただきました。
試験対策の中心は過去問となります。
何度も取り組めば、少しずつ理解は確実に深まっていくので、計画的に学習を進めていくようにしましょう。
本番試験では100点中60点あれば、合格できるので苦手な部分はある程度の理解で大丈夫ですので、できる部分を増やしていくことを意識して勉強に取り組みましょう。
応用情報技術者試験の試験合格を目指す人に少しでも参考になる内容であれば、嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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