データベーススペシャリスト参考書おすすめ7選|科目A・科目B別の選び方と使い方

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データベーススペシャリスト参考書おすすめ7選|科目A・科目B別の選び方と使い方

データベーススペシャリストの参考書を探していて、「教科書と問題集の両方が必要なのか」「令和8年度から科目名が変わるらしいけど、今ある本を買っていいのか」で手が止まっていませんか。

筆者はこの試験に挑戦し、約1ヶ月で勉強をやめました。受験もしていません。ただ、そのときに教材を一通り調べ、実際に買って、過去問を回すところまではやっています。だからこそ「どの本が何をカバーしているのか」「どこで挫折が起きるのか」は具体的に書けます。

この記事では、データベーススペシャリスト試験の参考書を科目A-1・科目A-2・科目B・過去問の目的別に7点紹介します。それぞれの役割、買う順番、何周するかの使い方まで、出版社・IPAの公表内容を確認したうえでまとめました。

この記事はこんな方におすすめです!

  • 参考書が何種類もあって、どれを買えばいいか決められない方
  • 教科書と問題集の両方が必要なのか判断できない方
  • 令和8年度からの科目名変更・CBT化で何が変わるのか整理したい方

なお、参考書だけで進める自信がない方向けに、記事の後半でスタディングのIT資格講座という選択肢にも触れています。

目次

データベーススペシャリストの参考書はこの7点から選べば足りる

詳細は後ほど解説しますが、先に結論を出します。データベーススペシャリスト対策の教材は、下の7点の中から自分に必要なものを組み合わせれば足ります。全部そろえる必要はありません。

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役割 書名(出版社) こんな人に 優先度
科目A-1対策 2026-2027 高度科目A-1・応用情報 科目A試験対策書(アイテック) 科目A-1の免除がない人 免除がなければ必須
教科書 徹底攻略 データベーススペシャリスト教科書 令和8年度(インプレス) DB設計の経験が浅い人 教科書はどちらか1冊
教科書 情報処理教科書 データベーススペシャリスト 2026〜2027年版(翔泳社) 解き方・書き方から学びたい人 教科書はどちらか1冊
科目B対策 データベーススペシャリスト「専門知識+午後問題」の重点対策(アイテック) 記述式で点が伸びない人 ほぼ必須
テキスト&問題集 2026-2027年度版 ALL IN ONE パーフェクトマスター データベーススペシャリスト(TAC出版) 実務経験があり短期で仕上げたい人 教科書の代わりにも
過去問(無料) IPA公式の過去問題(問題冊子・解答例・採点講評) 全員 必須
問題集 2026 データベーススペシャリスト 総仕上げ問題集(アイテック) 解説と解答シートが欲しい人 過去問演習の質を上げたい人向け

そのうえで、タイプ別の組み合わせを3パターン示します。自分がどれに当てはまるかだけ決めれば、買うものは決まります。

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タイプ 科目A-1 科目A-2 科目B 過去問
初学者(実務未経験・免除なし) 科目A試験対策書 教科書1冊 重点対策 IPA公式(直近5年)
実務経験者・時間がない —(免除なら不要) ALL IN ONE 1冊+弱点だけ重点対策 IPA公式(直近3年)+総仕上げ問題集
科目A-1免除あり 買わない 教科書1冊 重点対策 IPA公式(直近5年)+総仕上げ問題集

ポイントは「科目A-1の免除があるかどうかで、買う本が1冊減る」という点です。ここを確認しないまま書店に行くと、要らない1冊を買うことになります。

令和8年度から変わること|参考書選びに効く4つの前提

令和8年度(2026年度)から、情報処理技術者試験は科目名が変わり、CBT方式(試験会場のパソコンで受験する方式)で実施される予定です。データベーススペシャリスト試験は2027年2月〜3月に実施される予定で、この記事を書いている2026年8月時点ではまだ実施されていません。ここを整理しておくと、参考書選びで迷わなくなります。

旧「午前Ⅰ〜午後Ⅱ」と新「科目A-1〜B-2」の対応表

まず科目名の対応です。参考書の書名や目次にはまだ「午前Ⅱ」「午後Ⅰ・午後Ⅱ」表記のものが多く残っているため、この表で読み替えてください。

令和7年度試験まで 令和8年度試験から 時間 形式 出題数(解答数)
午前Ⅰ 科目A-1 50分 多肢選択式(四肢択一) 30問(30問)
午前Ⅱ 科目A-2 40分 多肢選択式(四肢択一) 25問(25問)
午後Ⅰ 科目B-1 90分 記述式 3問(2問)
午後Ⅱ 科目B-2 120分 記述式 2問(1問)

そのうえでIPAは「各試験区分で問う知識・技能の範囲そのものに変更はありません。また、出題形式、出題数・解答数、採点方式、配点、合格基準も同様に変更はありません」と公表しています(IPA 令和8年度 申込受付期間及び試験実施期間について)。つまり変わるのは名前と受験方式であって、対策の中身は従来どおりです。旧年度版の参考書に書かれた考え方はそのまま通用します。

科目Aと科目Bで試験期間が分かれる|買う順番が変わる

ここが従来と一番違うところです。IPAが公表している令和8年度後期試験(データベーススペシャリストを含む高度試験)の日程は次のとおりです。

項目 期間(予定)
申込受付期間 2027年1月27日(水)〜2027年2月27日(土)
科目A-1試験・科目A-2試験 2027年2月20日(土)〜2027年3月2日(火)
科目B-1試験・科目B-2試験 2027年3月16日(火)〜2027年3月28日(日)
合格発表 2027年6月頃

1日で午前・午後を通しで受けていた従来と違い、科目Aと科目Bの間が2週間ほど空きます。申込みの時点で科目A群と科目B群を同時に予約する形ですが、勉強の順番としては「科目Aを終えてから科目Bに全振りする」という組み立てができます。

教材の買い方でいえば、科目B対策の本を最初から全部そろえて積む必要はないということです。まず科目A-2の教科書と科目B対策を1冊ずつ買い、過去問と総仕上げ問題集は科目Aの試験期間が見えてきてから追加する、という買い方で間に合います。

もうひとつ、教材選びに直結する変更があります。IPAは令和8年度試験について、試験画面上でメモ機能・電卓機能が使えるようにするため、試験会場でメモ用紙の配布を行わないと公表しています。科目Bは概念データモデルや関係スキーマを書き出しながら解く試験なので、紙のノートに書きなぐる前提だけで練習していると本番で戸惑います。解答用紙をダウンロードできる教材で形式に慣れつつ、画面上で考えをまとめる練習も入れておきましょう。

※日程・実施方法は変更される可能性があります。申込み前に必ずIPA公式サイト(データベーススペシャリスト試験)で最新情報を確認してください。

CBT方式の試験問題は非公開|令和7年度秋期までの過去問が最後の教材になる

IPAは令和8年度試験について「試験問題は非公開とします。また、第三者に開示(漏洩)することを禁じます」と公表しています。つまり令和8年度以降の問題は、過去問として出回りません

IPAが問題冊子・配点割合・解答例・採点講評を公開しているのは、2009年度(平成21年度)から2025年度(令和7年度)までです。データベーススペシャリストの記述式は「解答例と採点講評を読んで書き方を直す」学習が中心になるので、この17年分が最後の生きた教材になると考えてよいと思います。今ある過去問と、それを解説した問題集の価値はむしろ上がったと言えます。

科目A-1免除が使えるか先に確認する(買う冊数が1冊減る)

応用情報技術者試験、高度試験、情報処理安全確保支援士試験の合格者、および高度試験・支援士試験の午前Ⅰ(科目A-1)通過者は、条件を満たしてから2年間、受験申込み時の申請で科目A-1試験の免除を受けられます。

免除が使えるなら、次の章で紹介する科目A-1対策書は買う必要がありません。浮いた分は科目B対策に回しましょう。逆に、合格から2年以上経っていて免除が切れている場合は、範囲の広い科目A-1をゼロから対策し直すことになります。まだ応用情報に合格していない方は、そちらから順に進めるほうが結果的に近道です。

▼応用情報技術者試験のおすすめ勉強方法はこちら▼

科目A-1(旧午前Ⅰ)対策|免除がない人だけが買う1冊

最初に断っておくと、この章は科目A-1の免除がない方だけが読めば十分です。免除がある方は読み飛ばして、次の科目A-2の章へ進んでください。

2026-2027 高度科目A-1・応用情報 科目A試験対策書(アイテック)

科目A-1は高度試験・支援士試験の共通問題で、応用情報技術者試験の科目A(旧・午前)と同じ範囲から出題されます。2026-2027 高度科目A-1・応用情報 科目A試験対策書(アイテック)は、その共通範囲をまとめて対策できる1冊です。

アイテックの商品ページによると、A5判702ページで、構成は「学習前診断テスト」で苦手分野を洗い出し →「学習のポイント」「ポイントの解説」で頻出テーマを押さえ →「理解度チェック」の穴埋めで確認 →「問題で学ぼう」の例題演習、という流れになっています。英略語を覚えるためのWeb単語帳「IT用語スペルチェック」も付属します。旧書名は「高度午前Ⅰ・応用情報 午前試験対策書」で、新科目名に合わせて改題されたシリーズです。

使い方で気をつけたいのは、科目A-1に時間をかけすぎないことです。範囲が広く浅い代わりに、合否を分けるのは科目Bです。筆者は応用情報の合格から2年空いた状態で午前Ⅰの過去問を解いて30問中7問しか取れず、知識の抜けに焦って科目A対策に時間を吸われました。科目A-1は「学習前診断テストで穴を見つけて、その分野だけ潰す」使い方に留めるのが正解だと思います。

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科目A-2(旧午前Ⅱ)対策|専門知識を固める教科書は2択

科目A-2は40分・四肢択一で25問出題され、25問すべてに解答します。データベースの専門知識を問う科目で、ここは教科書1冊で対策します。定番は次の2冊で、どちらか1冊を選べば十分です。

徹底攻略 データベーススペシャリスト教科書 令和8年度(インプレス)

1冊目は徹底攻略 データベーススペシャリスト教科書 令和8年度(インプレス、瀬戸美月 著)です。

インプレスブックスの商品ページによると、2026年3月12日発売のA5判784ページ。目次は「データベースとは」「データベース基礎理論(正規化理論・関係演算)」「データベース設計」「SQL」「DBMS」「概念設計」「論理設計・物理設計」「セキュリティ」という順で、DBの基礎理論から順に積み上げる構成です。読者特典として過去問題解説PDF 12回分・全文PDF・単語帳Webアプリが付きます(特典の利用にはインプレスの無料読者会員登録が必要)。

解説を読む→問題を解くのサイクルを章ごとに回せる作りなので、DB設計の実務経験が浅い方でも1章ずつ進められます。年度改訂されるシリーズなので、購入時は最新年度版かどうかを必ず確認してください。

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情報処理教科書 データベーススペシャリスト 2026〜2027年版(翔泳社)

2冊目は情報処理教科書 データベーススペシャリスト 2026〜2027年版(翔泳社、ITのプロ46・三好康之 著)です。筆者が実際に買ったのはこのシリーズでした(当時は2022年版)。

翔泳社の商品ページによると、2026年3月24日発売のA5判656ページ。構成は「序章 試験対策(学習方法と解答テクニック)」から始まり、SQL・概念データモデル・関係スキーマ・データベースの実装の4章、そして令和7年度秋期の本試験問題・解答・解説という並びです。序章がすでに「科目B-1対策」「科目B-2対策」「科目A対策」という新科目名で書かれているため、読み替えの手間がありません。

最大の特徴は過去24年分の問題(午前・午後Ⅰ・午後Ⅱ)が提供されることです(ダウンロード期限は2027年9月末まで)。解答用紙もダウンロードできるので、繰り返し演習できます。筆者はこのPDFをタブレットに取り込み、書き込みながら解いていました。「何を、どの順番で勉強するか」から書かれているので、独学の進め方ごと決めたい方はこちらが向いています。

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教科書は何周する?使い方の目安

教科書は「読み切る」のではなく「回す」ものです。筆者の失敗も踏まえて、目安を数字で書きます。

  • 1周目は通読。分からない章で止まらない(正規化・関数従属性は初回で理解しきれなくて普通です)
  • 2周目は正規化・SQL・トランザクションだけを精読する
  • 3周目は科目A-2の問題演習と並走させ、間違えた分野だけ教科書に戻る

逆に気をつけてもらいたいのが、1章目から完璧に理解しようとして数週間を溶かすことです。筆者が使った教科書の序章にも「過去問は解説を読むだけでも効果が大きい」と書かれており、1周目は解説読み中心に切り替えたことで前に進めました。理解は2周目以降で取り返せます。

科目B(旧午後Ⅰ・Ⅱ)対策|合否を分けるのはここ

データベーススペシャリストで落ちる原因は、ほぼ科目Bです。ここに一番お金と時間をかけてください。

科目B-1・B-2の設問構成と時間配分

IPAが公表している構成は次のとおりです。

  • 科目B-1:90分・記述式・3問出題/2問解答 → 1問あたり45分
  • 科目B-2:120分・記述式・2問出題/1問解答 → 1問に120分

科目B-1は45分で長文の事例を読み、設計上の判断を記述します。科目B-2は120分をまるごと1問に使う形式です。読む量が多く、時間内に書ききれずに落ちるタイプの試験だと考えてください。筆者が初めて午後Ⅱ(現・科目B-2)の過去問を解いたときの正解率は約1割でした。

したがって教材選びの基準は、知識の網羅性よりも「解答の書き方まで解説しているか」「本番と同じ解答用紙の形式で練習できるか」の2点です。

科目Bで問われる範囲(IPA公表の出題範囲)

科目Bの出題範囲としてIPAの試験要綱に挙げられているのは、次の3つです。

分野 記載されている内容
データベースシステムの企画・要件定義・開発 データベースシステムの計画、要件定義、概念データモデルの作成、コード設計、物理データベースの設計・構築、データ操作の設計、アクセス性能見積り、セキュリティ設計 など
データベースシステムの運用・保守 データベースの運用・保守、データ資源管理、パフォーマンス管理、キャパシティ管理、再編成、再構成、バックアップ、リカバリ、データ移行、セキュリティ管理 など
データベース技術 リポジトリ、関係モデル、関係代数、正規化、データベース管理システム、SQL、排他制御、データウェアハウス、その他の新技術動向 など

「概念データモデルの作成」「正規化」「物理設計」「SQL」「排他制御」といった定番テーマが、そのまま出題範囲として名指しされているのが分かります。どのテーマが何問出るかは年度によって変わるので、内訳を数字で覚えるより、IPAが公開している過去問の実物を数年分ながめて出方の傾向をつかむほうが確実です。

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データベーススペシャリスト「専門知識+午後問題」の重点対策(アイテック)

科目B対策の定番がデータベーススペシャリスト「専門知識+午後問題」の重点対策(アイテック、山本森樹 著)です。2026年8月時点の最新版は2025-2026年版で、A5判684ページ。

アイテックの商品ページによると、構成は第1部「本書の使い方(学習方法・試験制度の概要・出題ポイント・表記ルール)」、第2部「午前Ⅱ(専門知識)試験の対策」、第3部「午後Ⅰ試験の対策(記述式問題の解法ポイント/データベース設計/同時実行制御/索引設計/運用管理)」、第4部「午後Ⅱ試験の対策(物理設計/概念データモデルの作成)」となっています。解法ポイントと表記ルールに章を割いているのがこの本の性格を表しています。

付録として、午後問題の解答シートがPDFでダウンロードでき、本書未収録の過去問題とオリジナル解説も提供されます。専門知識のWebキーワード集も付くので、科目A-2の暗記にも使えます。

※書名と目次にある「午前Ⅱ」「午後Ⅰ・午後Ⅱ」は、令和8年度試験からの科目A-2・科目B-1・科目B-2にあたります。2026年8月時点でこのシリーズの書名は旧名称のままのため、書店やネット書店で探すときは旧名称で検索してください

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2026-2027年度版 ALL IN ONE パーフェクトマスター データベーススペシャリスト(TAC出版)

教科書と問題集を別々にそろえる時間がない方向けの1冊が2026-2027年度版 ALL IN ONE パーフェクトマスター データベーススペシャリスト(TAC出版、TAC株式会社 情報処理講座 編著)です。

TAC出版の商品ページによると、2026年2月19日発売の588ページで、科目A-2・科目B-1・科目B-2の3科目をテキスト&問題集の形で1冊にまとめた本です。2026年度からのCBT方式・科目名変更にも対応しています。

DB設計やSQLの実務経験があり、知識の再確認だけ済ませて過去問演習に時間を割きたい方は、教科書1冊+科目B対策1冊の代わりにこの1冊から入る組み立てもできます。逆にDB未経験の方が最初の1冊にするのはおすすめしません。1冊で3科目を扱う分、基礎理論の説明は教科書タイプより絞られていると思います。

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過去問|IPA公式+総仕上げ問題集の二段構え

参考書をそろえたら、あとは過去問です。ここは無料のIPA公式+有料の問題集という二段構えが効率的です。

IPA公式過去問の入手方法と使い方

データベーススペシャリスト試験の問題冊子・配点割合・解答例・採点講評は、IPA公式サイトの過去問題ページで無料公開されています。2026年8月時点で公開されているのは2009年度(平成21年度)から2025年度(令和7年度)までです。

ここで見るべきは問題そのものより「採点講評」です。どの設問でどのような解答が求められていたか、受験者の解答にどんな傾向があったかが年度ごとに書かれており、採点する側が何を見ているのかが分かります。記述式は正解を暗記しても伸びません。講評を読んで自分の答案の書き方を直すのが最短ルートです。

なお、IPAの過去問は無料で入手できます。ここに有料の教材をわざわざ挟む必要はありません。

2026 データベーススペシャリスト 総仕上げ問題集(アイテック)

IPA公式の過去問には解説が付きません。そこを埋めるのが2026 データベーススペシャリスト 総仕上げ問題集(アイテック、アイテックIT人材教育研究部 著)です。

アイテックの商品ページによると、A5判748ページで、構成は「試験制度解説編」「第1部 分野別Web確認テスト」「第2部 本試験問題(令和5年度秋期・令和6年度秋期・令和7年度秋期の問題と解答・解説、午前問題出題分析、科目Aの出題範囲、科目B-1・B-2の予想配点表)」「第3部 実力診断テスト」です。本試験問題は前版の5期分から10期分(平成28年度春期〜令和7年度秋期)に倍増しており、平成28年度春期〜令和4年度秋期分はダウンロードで提供されます。

IPA公式との使い分けは明快です。問題と解答例だけならIPA公式で足ります。詳細な解説・出題分析・予想配点表・解答シートが欲しいならこちら、という関係です。とくに解答シートは、指定字数で解答を組み立てる練習ができるので、時間切れ対策に直結します。

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過去問は何年分・どう回すか

筆者が実際に組んだ計画と、そこから学んだことをもとに、目安を書きます。

  • 直近5年分を最低1周。科目B-1(旧午後Ⅰ)は2周する
  • 必ず時間を計って解く(科目B-1は1問45分、科目B-2は1問120分)
  • 答え合わせは「正解したか」ではなく「解答の書き方が採点講評の方向と合っているか」で見る
  • 1年分を「演習」と「解説理解」の2タスクに分けて予定を組む(1回で両方やろうとすると必ず溢れます)

もうひとつ、教材を買った直後にやってほしいことがあります。いきなり科目B-2の過去問を1問解いてみることです。筆者は初回の正解率が約1割で心が折れかけましたが、いま振り返るとこれは早めにやってよかったことのひとつでした。本丸のレベル感を知らないまま教科書を読み進めても、どこまで理解すればいいのかの基準が持てません。

筆者は1ヶ月で挫折した|参考書を買う前に決めておくこと

ここまで教材の話をしてきましたが、正直に書くと筆者はこの試験に合格していません。教材はそろえ、5ヶ月200時間の計画を立て、やることを130タスクに分解してカレンダーに割り付けたうえで始めて、4週目で計画が破綻し、受験せずに終わりました

いま振り返って言えるのは、失敗したのは教材選びではなく計画の作り方だったということです。参考書を買うところで満足しないために、買う前に次の3つを決めておいてください。

  • 計画の2〜3割はバッファにする。週10時間確保できるなら、割り付けるタスクは7時間分に留める(筆者は10時間分を敷き詰めて、1日崩れた時点で取り返せなくなりました)
  • 週1回、計画を引き直す日を決めておく。遅れは「挽回する」のではなく、計画のほうを作り直す
  • 平日の勉強は時間帯と場所をセットで固定する。「夜のどこかで」は続きません

参考書は買った時点では何も生みません。その本を開く時間が週のどこにあるかを先に決めてから買うのが、筆者の失敗から言える唯一のアドバイスです。

▼データベーススペシャリストに挑戦して挫折した勉強記録はこちら▼

独学がきついと感じたときの選択肢

参考書と過去問だけで進めるのが難しいと感じたら、通信講座を使うのも手だと思います。筆者が挫折した原因は「平日に勉強する仕組みがなかったこと」で、これは教材の質では解決しない問題でした。学習のペースを外側から作ってもらうという発想は、独学で一度崩れた人ほど検討する価値があります。

スタディングのIT資格講座には、応用情報の次の段階としてデータベーススペシャリスト講座(合格コース/科目A-1試験免除コース)が用意されています。講座の内容や、参考書での独学と比べてどちらを選ぶかは別記事にまとめました。

▼スタディングのIT資格講座を使うか迷ったらこちら▼

データベーススペシャリストの参考書によくある質問

参考書は何冊必要ですか?

基本は「教科書1冊+科目B対策1冊+過去問」の3点です。科目A-1の免除がなければ科目A対策書を1冊足して4点、解説付きの問題集まで欲しければ5点になります。実務経験があってALL IN ONEから入る場合は、実質2点+過去問で足ります。

最新年度版でないとダメですか?

学習内容そのものは旧年度版でも通用します。IPAが「問う知識・技能の範囲そのものに変更はありません」と公表しているためです。ただし試験制度・科目名・日程の記述は古くなっているので、制度まわりはIPA公式サイトで確認してください。手元に旧版があるなら買い直しは不要、これから買うなら最新年度版、という判断でよいと思います。

書名が「午後問題」の本は今も使えますか?

使えます。「午後Ⅰ・午後Ⅱ」は令和8年度試験からの科目B-1・科目B-2にあたります。出題形式・出題数・解答数に変更はないため、中身はそのまま通用します。書店やネット書店で探すときは旧名称で検索するのがコツです。

応用情報に合格していなくても受けられますか?

受けられます。データベーススペシャリスト試験に受験資格はありません。ただし科目A-1の免除が使えないぶん、対策する範囲が増えます。DBの実務経験が浅い状態でいきなり挑むと、科目A-1と科目Bの両方に時間を取られて計画が破綻しやすくなります。急いでいないなら、応用情報から順に進めるほうが確実です。

さいごに

今回はデータベーススペシャリスト試験の参考書について、科目A-1・科目A-2・科目B・過去問の目的別に7点と、それぞれの選び方・使い方をお伝えしました。

参考書は冊数で選ぶものではなく、役割で組み合わせるものです。全部そろえる必要はありません。科目A-1の免除があるかを確認し、教科書を1冊決め、科目B対策と過去問を足す。これだけで教材選びは終わります。

そのうえで、買った本を開く時間を週のどこに置くかまで決めてから始めてください。筆者が1ヶ月で手放した理由はそこにありました。まずは教科書か総合対策本を1冊決めて、IPA公式の過去問を1問解いてみるところから動き出しましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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※本記事の情報は2026年8月時点のものです。令和8年度(2026年度)の試験は科目名の変更とCBT方式での実施が予定されています。参考書は年度改訂されるため、購入時は必ず最新年度版であることを確認してください。試験制度・受験手数料・実施スケジュールは変更されるため、受験前に必ずIPA公式サイトで最新情報を確認してください。

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