Claude Codeで個人開発したiPhoneアプリを、App Storeで公開するまでの手続きの実録をお伝えさせていただきます。
筆者はSIerでエンジニアを約7年、SAPコンサルタントを約3年経験し、現在は生成AI・LLMを使ったアプリケーション開発に携わるAI開発エンジニアです。本業とは別の個人開発でテニスの練習記録アプリを作り、2026年8月28日に審査へ提出、1回の差し戻しを経て9月2日にApp Storeで公開されました。
アプリのコードはClaude Codeに任せられましたが、App Storeで公開するための手続きは、ほとんどが人の作業でした。この記事では、Apple Developer Programへの登録で一度弾かれたこと、App Store Connectの入力で詰まったこと、審査での差し戻しとその返信、Androidを見送った理由まで、日付と実際の対応を順番にまとめます。
公開までの流れと日数のまとめ
詳細は後ほど説明しますが、App Storeで公開すると決めてから実際に公開されるまでの流れは以下となります。
| 日付 | やったこと |
|---|---|
| 8月20日 | App Storeで公開すると決定(iPhoneのみ・配信は日本のみ) |
| 8月26日 | Apple Developer Programに申込(1回目は通らず、申込み直した)。WebアプリをCapacitorでiPhoneアプリ化 |
| 8月27日 | Apple Developer Programが有効になる |
| 8月28日 | App Store Connectに情報を入力し、審査に提出 |
| 審査中 | Guideline 2.1で差し戻し。英語で返信し、実機の操作動画を添えた |
| 9月2日 | ビルドを作り直さずに承認。同日に公開 |
- 申込から有効化まで1日、提出から承認まで5日。公開を決めてからは13日だった
- 差し戻しはアプリの不具合ではなく、審査メモの情報不足だった
- 登録・支払い・入力・提出・返信は、どれもAIに代わってもらえない人の作業だった
アプリを作り始めてから公開するまでの全体(期間・体制・費用)は、別の記事にまとめています。
▼Claude Codeでスマホアプリを個人開発した記録はこちら▼

Apple Developer Programへの登録
App Storeでアプリを配信するには、Appleの有料の開発者登録であるApple Developer Programへの登録が必要です。
1回目は「現在、ご登録いただくことができません」で弾かれた
8月26日に申し込んだところ、1回目は「現在、ご登録いただくことができません」という表示が出て、登録が通りませんでした。この表示だけでは理由が分からず、そのまま申込み直して通っています。
公式の案内では、個人で登録する場合は2ファクタ認証を有効にしたApple Accountが必要で、姓名には正式な名前を入れることになっています。別名やニックネームを使うと承認が遅れることがある、とも書かれています。申し込む前に一度目を通しておくと安心です。
Apple Developer Programへの登録(公式)
支払ったのは12,800円
筆者が登録時に支払った額は12,800円でした。年会費制で、金額は地域の通貨で表示されます。料金は変わることがあるため、これから登録する方は公式サイトで最新の金額をご確認ください。
有効化まで日数がかかるので最初に申し込む
筆者の場合、申込の翌日(8月27日)に有効になりました。ただ、有効になるまではApp Store Connectでアプリの登録を始められません。公開を決めたのは8月20日だったので、その日に申し込んでいれば、待ち時間を前倒しできたと思います。
アプリが完成してから申し込むのではなく、公開すると決めた時点で申し込んでおくのがおすすめです。
App Store Connectの入力で詰まったこと
App Store Connectは、アプリ名・説明文・スクリーンショット・プライバシーの情報などを入力して審査に出す管理画面です。ここで詰まったのは2つです。
1つ目は記号です。入力した文言に★や■の記号を入れていたところ、受け付けられませんでした。ストアに載せる文言は、記号を使わない書き方で用意しておきましょう。
2つ目はスクリーンショットの寸法です。筆者は1320×2868ピクセルの画像を、6.9インチディスプレイの枠に登録しました。公式の仕様では、6.9インチの枠は1320×2868のほかに1290×2796・1260×2736(いずれも縦向き)も受け付けます。6.9インチの画像を登録しない場合は6.5インチの画像が必要になるため、手元の画像の寸法を先に確認しておきましょう。
スクリーンショットの仕様(App Store Connect ヘルプ)
なお、このアプリはアクセス解析やトラッキングを入れていないため、プライバシーの表示は「データを収集しません」で登録しています。
Xcodeで提出のたびにサインインが切れる
審査に出すアプリのファイルは、MacのXcodeで作ってアップロードします。ここで何度も引っかかったのが、Apple IDのサインインが提出のたびに切れることでした。
厄介なのは、画面上は「サインイン済み」に見えることです。そのため原因に気付きにくく、提出用のファイルを作る前にXcodeで一度サインアウトしてからサインインし直すのが確実でした。
アプリへの署名のエラーも出ましたが、こちらは人がXcodeで開発チーム(Team)を選んだあとは、Claude Code側で解決できました。
Apple IDのサインインは本人の操作なので、AIに頼めません。「サインイン済み」の表示を信じず、提出前にやり直すのがおすすめです。
審査で1回差し戻された(Guideline 2.1)
差し戻しの中身は「審査メモの情報不足」
8月28日に提出したv1.0は、Guideline 2.1で差し戻されました。区分は「Information Needed」で、アプリが動かないという指摘ではなく、審査に必要な情報が足りないという内容でした。
Guideline 2.1は「App Completeness(アプリの完全性)」の項目で、公式の審査ガイドラインでは、分かりにくい機能について審査メモで詳しく説明することや、必要に応じて補足資料を添えることが求められています。
英語で7項目に回答し、実機の操作動画を添えた
返信は英語で書き、7項目に分けて回答しました。あわせて、iPhone 17 Proの実機でアプリを操作している2分35秒の動画を添えています。
ビルドは作り直さずに承認された
返信のあと、アプリのファイル(ビルド)は作り直さないまま、9月2日に承認され、同日に公開されました。差し戻しが情報不足だったので、足りない情報を渡せば通ったということです。
振り返ると、審査メモに必要な情報を最初から書いておけば、この差し戻しは避けられたと思います。アプリの目的・主な機能の使い方・データの扱いなど、審査する人が迷いそうな点は提出時に書いておきましょう。
AIに任せられなかった作業の一覧
アプリのコードはClaude Codeに任せられましたが、公開までの手続きでは次の作業を筆者自身が行いました。
| 作業 | 人がやった理由・起きたこと |
|---|---|
| Apple Developer Programの申込と支払い | 本人の申込と決済が必要。1回目は通らず申込み直した |
| XcodeでのApple IDの再サインイン | 提出のたびに切れる。表示は「サインイン済み」のまま |
| 署名の開発チーム(Team)の選択 | 人が選んだあとのエラー対応はAIで解決できた |
| App Store Connectの入力と審査への提出 | ストアに載る情報の入力と提出は人の操作 |
| 審査への返信 | 英語で7項目に回答し、実機の動画を撮って添えた |
| アプリ名の商標確認 | 公開する名前の判断は人が行った |
| ドメイン取得・DNS・メールの設定 | 外部サービスでの契約と設定 |
| iPhone実物での確認 | 親指が届くか、屋外で見えるかは実機を持って試すしかない |
並べてみると、アカウント・支払い・契約・審査とのやり取り・実物での確認が人の担当でした。AIでアプリを作る場合も、この部分の時間は見込んでおく必要があります。
Androidを見送った理由
8月20日に公開を決めたとき、配信はiPhoneだけにし、Google Playでの公開は見送りました。Google Play Consoleには登録していません。
理由は2つあります。1つ目は、個人の開発者アカウントで公開する前に必要なクローズドテストの要件です。Googleの公式ヘルプでは、2023年11月13日以降に作成した個人アカウントの場合、12人以上のテスターが14日間連続でオプトインした状態でクローズドテストを行わないと、製品版として公開できないとされています。
2つ目は、Androidの実機とテスターを確保する負担です。Androidの実機を用意したうえで12人のテスターを集め、14日間テストを続ける負担を考えて、今回はiPhoneに絞りました。
新しい個人デベロッパー アカウントのテスト要件(Google Play Console ヘルプ)
公開後の運用
公開後は、9月4日にv1.1、9月6日にv1.2、9月12日にv1.3を出し、9月19日にv1.4を審査に提出しました。9月19日からは毎週土曜にリリースする運用にしています。
この週次リリースの初回で見つかったのが、紹介ページのApp Storeへのリンクがダミーのまま17日間放置されていたことです。公開前に仮で入れておいたリンクを、本物に差し替え忘れていました。公開後に実際にリンクを押して確かめる作業は、人が行う必要があると思います。
ダミーのリンクのほかに、Claude Codeに任せて起きた事故と作り直した設計は、別の記事にまとめています。
▼Claude Codeに任せて失敗したことの詳細はこちら▼


さいごに
Claude Codeで作ったiPhoneアプリを、Apple Developer Programへの登録から審査の差し戻し、承認までの手続きの実録としてお伝えしました。
要点を1つにまとめると、AIでアプリは作れても、公開の手続きは人がやる前提で準備するです。
これから公開する方は、次の4つを先に済ませておくと、筆者より短い日数で進められると思います。
- 公開を決めた日にApple Developer Programへ申し込む
- 審査メモに、アプリの目的と主な機能の使い方を最初から書いておく
- App Store Connectの文言に★や■などの記号を使わない。スクリーンショットは仕様の寸法で用意する
- 提出用のファイルを作る前に、XcodeでApple IDのサインアウトとサインインを1回行う
AIを使った開発を仕事にしたいと考えている方は、筆者がSAPコンサルタントからAI開発エンジニアに移った経緯も参考にしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
▼SAPコンサルからAIエンジニアに転職した体験談はこちら▼


※本記事の情報は2026年9月時点のものです。登録条件・審査の基準・料金は変更される場合がありますので、最新情報は公式サイトでご確認ください。


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