Android技術者認定試験の1つである「Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシック」の勉強方法について、お伝えさせていただきます。
2010年から実施されている試験で、2026年9月現在も受験できます。ただ、公式サイトや教材の更新が長く止まっており、「もう古い資格では?」と気になっている方も多いと思います。
本記事では、実際にこの試験に合格した筆者が、2026年の試験状況と「今から受ける価値があるのか」を正直に整理したうえで、合格するための勉強方法をお伝えします。
▼合格した時のスコアレポートです。
本記事の勉強方法は、「携帯OS教科書 Androidアプリケーション技術者ベーシック」と「徹底攻略 Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシック問題集」の2冊を使う前提で進めます。先に手元に用意しておくとスムーズです。
Android技術者認定試験とは?2026年9月時点の現状まとめ
Android技術者認定試験制度(ACE:エース)は、Androidアプリやプラットフォームを開発する技術者のスキルを認定する資格試験です。2010年10月に一般社団法人Open Embedded Software Foundation(OESF)が開始し、2016年10月に一般社団法人IT職業能力支援機構へ移管されました。現在の実施団体は同機構の「Android技術者認定試験制度委員会」です。
2026年9月時点で公式情報から確認できる状況を、以下の表にまとめました。
| 項目 | 2026年9月時点の状況 |
|---|---|
| 実施団体 | 一般社団法人IT職業能力支援機構 Android技術者認定試験制度委員会 |
| 申し込み窓口 | プロメトリック(全国のテストセンターでCBT方式) |
| 予約受付・開催 | 予約受付は「随時」、試験は通年開催(祝日・年末年始休業を除く) |
| プロメトリックに掲載中の試験 | アプリケーション技術者認定試験ベーシック(日本語版OA0-001・英語版OA0-002)、プラットフォーム技術者認定試験ベーシック(日本語版OA0-003) |
| プロフェッショナル試験 | 準備中 |
| 海外での受験 | 公式サイトでは英語版の海外会場・繁体中国語版とも「休止中」 |
| 受験料 | 変動するため、申し込み前にプロメトリックの試験ページでご確認ください |
出典はAndroid™技術者認定試験制度の公式サイトとプロメトリックの試験ページです。
Googleの「Associate Android Developer」とは別の資格
Android関連の資格を調べていると、Googleの認定資格「Associate Android Developer」も目に入ると思います。こちらはGoogleの公式ページで試験が廃止され、新規登録を受け付けていないと案内されています(取得済みの認定は有効期限まで有効)。
「Androidの資格は新規受付が止まっている」という情報を見かけた場合は、Googleの認定と混同していないか確認してみてください。本記事で扱うAndroid技術者認定試験は、上の表のとおりプロメトリックで予約を受け付けています。
- Android技術者認定試験は2026年9月時点も通年で受験できる
- 受験できるのはベーシックのみで、プロフェッショナルは準備中のまま
- Googleの「Associate Android Developer」は廃止済みで、別の資格
※本セクションの情報は2026年9月時点のものです。最新情報は公式サイトでご確認ください。
Android技術者認定試験は「もう古い」のか?【2026年の現状】
結論からお伝えすると、試験自体は今も受験できますが、試験を取り巻く情報の更新は止まっているというのが2026年8月時点の状況です。順番に説明します。
試験は今も受験できる
試験の申し込み窓口であるプロメトリックでは、2026年9月現在も通年開催・予約受付「随時」として試験が掲載されています。受験できるのは「アプリケーション技術者認定試験ベーシック」(日本語版OA0-001・英語版OA0-002)と「プラットフォーム技術者認定試験ベーシック」(日本語版OA0-003)の2つで、全国のテストセンターから会場を選べます。
開催状況の詳細はプロメトリックの試験ページでご確認ください。
ただし試験内容・教材の更新は止まっている
一方で、「古い」と言われるのにも理由があります。2026年8月時点で確認できる状況は以下のとおりです。
- 対策教材は教科書・問題集とも2011年の刊行から改訂されていない
- 公式サイトの受験者数の公表は2016年9月(5,500人超)が最後
- 現在のAndroid開発で主流のKotlinやJetpack Composeは試験範囲に含まれていない
試験範囲が作られたのは、JavaでAndroidアプリを開発していた時代です。そのため、この試験で身に付くのはAndroidアプリの仕組みに関する基礎知識と割り切る必要があります。最新の開発トレンドを証明する資格ではありません。
それでも受ける価値がある人・ない人
筆者の合格経験も踏まえると、受ける価値があるのは以下のような方です。
- Androidアプリ開発の基礎知識を体系的に学びたい方
- 履歴書に書けるAndroid関連の資格が欲しい方
- 会社の資格手当や受験奨励金の対象になっている方
逆に、KotlinやJetpack Composeを使った最新の開発スキルを証明したい方には向いていません。その場合は、記事の後半で紹介する資格以外の選択肢を検討してみてください。
試験概要
Android技術者認定試験制度には「アプリケーション技術者認定試験」と「プラットフォーム技術者認定試験」の2つが存在し、「ベーシック」と「プロフェッショナル」の2段階のレベルがあるため、計4つの試験が準備されています。
(※2026年9月現在も、プロフェッショナル試験は「準備中」のままです。受験できるのは「ベーシック」レベルの試験のみとなります。)
本記事では、Androidアプリケーション開発の技術を証明することが出来る「Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシック」についての解説をします。
今回受験する試験の基本的な情報は以下となります。
・試験名 :Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシック
・試験番号:OA0-001
・試験日 :年中選択可能
・受験料 :公式サイトでご確認ください(変動するため)
・受験方式:テストセンター(CBT方式)
・試験時間:90分(NDA・アンケートの2分を含む)
・問題数 :70問
・問題形式:四肢択一
・合格基準:正答率70%以上
出題内容
Androidアプリケーション開発に関わる以下の分野が試験には出題されます。
- システムアーキテクチャ
- ユーザインターフェース
- リソースファイル
- アプリケーションコンポーネンツ
- ストレージ
- 通信
- 外部機器とセンサ
- マルチメディア
- テスト
- ネイティブ
- アプリケーション管理
- アプリケーション配布
- 開発機能
- デバッグ機能
試験日と申し込み方法
試験日は年中選択可能ですが、プロメトリックが用意しているテストセンターで予約可能な時間から選択する必要があります。
試験日を決めれば、早めに予約しておかないと希望日に受験が出来ない可能性があるため、注意が必要です。
申し込みは以下の流れで進めます。
- プロメトリックIDを作成する(無料)
- プロメトリックのサイトにログインし、試験・会場・日時を選択する
- 受験料を支払う(クレジットカード・コンビニ払い等)
試験の予約変更・キャンセルは試験日の3営業日前(試験日が土・日の場合は4営業日前)までに手続きを行えば可能となります。
再受験をする場合は2回目は30日間(3回目は60日間)の期間を空ける必要があります。
試験形式
試験時間は90分で問題数が70問、すべて四肢択一となります。
CBT形式のため、パソコン画面で回答をしていく必要がありますが、良くある試験形式と同じであるため、案内通り進めることで特に困ることはありません。
時間的には1問あたり1分程度使えます。知っている知識で解答を選ぶ問題が中心で考え込む問題は少ないため、私が受験した際は時間に余裕がありました。
合格基準
合格基準が正答率70%以上となっているため、70問中49問正解できれば、合格となります。
試験勉強をする際はまずは、正答率70%を意識して取り組むようにしましょう。
勉強方法
勉強方法については通常の資格試験と同じく、参考書と問題集で対策が可能となります。
使用する参考書や具体的な勉強内容については次に解説します。
勉強時間の目安
Android開発未経験で知識がない方で約60時間程度になります。
1ヶ月~2ヶ月の勉強期間があれば、試験合格まで出来ると思います。
人それぞれ必要な勉強時間は変わりますが、後ほど紹介する参考書、問題集を9割程度理解できるまでが必要な勉強量になります。
使用する参考書・問題集
使用する参考書、問題集は以下の2冊になります。
※2冊とも刊行から10年以上経過しており、書店の店頭ではほとんど見かけなくなっています。在庫の有無や価格は各販売ページでご確認ください。
携帯OS教科書 Androidアプリケーション技術者ベーシック
まずは「携帯OS教科書 Androidアプリケーション技術者ベーシック」にて、試験範囲の全般について学習をします。
出題されるキーワードはこの書籍の内容で十分網羅することができ、初学者でも理解しやすい内容になっています。
解説に加えて、練習問題が200問以上と模擬試験が1回分が付いているので、まずは最低限の知識を身に付けることになります。
徹底攻略 Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシック問題集
勉強のメインとなるのは「徹底攻略 Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシック問題集」です。
いわゆる黒本と呼ばれる問題集で本番試験に出題される問題と類似した問題が多く載っており、問題を解きながら理解度を深め、試験対策が出来る問題集となっています。
この問題集の内容をしっかり理解することが出来るかが、試験合格のカギとなります。
勉強スケジュールの立て方
さきほど、使用する参考書、問題集を紹介しましたが、実際に行うべき勉強内容をもとに勉強スケジュールの立て方をお伝えします。
勉強すべきタスクの全量と自分自身が確保できる勉強時間から考えて、勉強スケジュールを最初に作成します。
勉強スケジュールを作成出来ているかが、資格試験全般で役に立つ合格のテクニックになります。
参考書、問題集ともに3周は最低することが必要で、3周目が終わった時点で9割以上の問題を解けるレベルまで勉強すれば、本番試験にも合格することができます。
参考書、問題集ともに各章ごとに勉強の1タスクとして3周分すべてをいつやるかの勉強スケジュールを立てます。
3周分のタスクはいつやるのかを明確に見て、分かる状態にすることで自分の勉強状況を整理することができるので、継続した勉強を行うことができます。
参考書・問題集の正答率が9割を超えたら、本番試験を受けよう!
Android開発を学ぶなら資格以外の選択肢も
「古いと分かった上で、では何を勉強すればいいのか」という方向けに、筆者がおすすめする選択肢を紹介します。
なお、Googleが提供していた公式認定「Associate Android Developer」も、2026年8月現在は終了しており新規の受験はできません。Android関連の資格は、選択肢がかなり限られているのが実情です。
UdemyでKotlinのAndroid開発講座を受ける
最新のKotlinを使ったAndroidアプリ開発を学ぶなら、動画学習サービスのUdemyがおすすめです。現役エンジニアによるKotlin・Androidアプリ開発の講座が多数公開されており、セール期間中は手頃な価格で購入できます。
▼Udemyのメリット・デメリットはこちら▼

Java資格でプログラミングの土台を固める
Androidアプリ開発の土台となっている言語がJavaです。Javaの文法をきちんと理解しておくと、Android技術者認定試験の勉強もスムーズに進みます。学習の成果を資格として形に残したい方は、オラクル認定のJava資格を検討してみてください。
▼Java資格の難易度比較はこちら▼

IT資格の全体像から選び直す
「Androidにこだわらず、仕事や転職に繋がる資格を取りたい」という方は、IT資格の全体像から選び直すのも1つの方法です。
▼ITエンジニアにおすすめの資格はこちら▼

さいごに
「Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシック」の現状と勉強方法をお伝えしました。
試験は2026年8月現在も受験でき、教科書と問題集の2冊を3周すれば合格を狙えます。一方で試験内容や教材の更新は止まっているため、「Androidアプリ開発の基礎固め+履歴書に書ける資格」と割り切って活用するのがおすすめです。
最新の開発スキルを身に付けたい方は、UdemyのKotlin講座やJava資格もあわせて検討してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
※本記事の情報は2026年9月時点のものです。最新情報は公式サイトでご確認ください。



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