2022年に入り、AWS資格の取得を目標に掲げ、AWSクラウドプラクティショナーの学習を始めました。
AWSの実務経験が少ない私でも、AWSクラウドプラクティショナー(CLF)試験に合格することが出来たので、その勉強方法をお伝えしたいと思います。
AWSに触れたことがない方でも、独学の1ヶ月で資格を取得できる勉強方法をお伝えします。
▼私のAWS認定CLFのスコアレポートです▼
AWS認定クラウドプラクティショナー(CLF)の勉強時間・勉強方法まとめ
詳細は後ほど説明しますが、勉強時間の目安、受験料などの費用、勉強方法のまとめは以下となります。
勉強期間:1か月
勉強時間:50時間
勉強方法:参考書「AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー」
Udemy講座「【2022年版】この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(8回分520問)」
費用 :17,158円(試験代:12,100円+参考書:2,618円 + Udemy講座2,440円)
AWSクラウドプラクティショナー(CLF)とは
まずはじめに試験概要を知るために公式の試験ガイドを確認しましょう。
AWS認定資格は現在11資格があり、その中では初学者向けの難易度になっていますが、幅広いサービスの基本的な知識を網羅する必要があります。
そのため、資格取得を通してAWSの基礎知識の習得に役立つ試験といえるでしょう。
・試験日 :年中選択可能
・受験料 :12,100円(税込み)
・受験方式:テストセンター or オンライン
・試験時間:90分
・問題数 :65問
・問題形式:4問中1問選択 or 5問中2問選択
・合格基準:700点以上
出題範囲
出題範囲については大きく4つの分野に分けて出題されます。
具体的には以下の4つの出題分野と比率となります。
出題分野 | 比率 |
---|---|
クラウドのコンセプト | 26% |
セキュリティとコンプライアンス | 25% |
テクノロジー | 33% |
請求と料金設定 | 16% |
試験日
試験日は基本的にはいつでも受験可能ですが、テストセンターとオンライン試験が予約可能な時間帯は決まっています。
すでに予約がいっぱいになっていると、希望時間帯の予約が取れない可能性があるため注意が必要です。
試験日を決めた後は早めに受験可能かを確認し、申込をしておくことをおすすめします。
AWS認定試験の詳しい申し込み方法はこちらの記事が参考になります!
試験形式
試験時間は130分で65問を解答する必要があり、1問あたり2分程度が使える時間になります。
基本的にはよくある問題形式が選択式の試験であり、4問中1問選択か5問中2問選択のいずれかになります。
特徴としては、選択肢の中から正しい回答を導き出すにはAWSの十分な理解が必要であり、勘を頼りにしているとなかなか正解することができません。
合格基準
合格基準は700点以上となっており、試験スコアは100点~1000点で採点されますが、採点に含まれない問題が含まれるなど、明確な採点方法が明らかではありません。
そのため、勉強量が足りていないと、ギリギリで落ちてしまうリスクもあるため、勉強量は確保したうえで試験に臨む必要があるでしょう。
AWSクラウドプラクティショナーの一つ上位の資格にあたる、AWSソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA)の取得を見据えている方にも役に立ちますので、まずはAWSクラウドプラクティショナーから勉強しておいて損はないと思います。
※合格特典として次回AWS資格試験受験時に使える半額バウチャーを貰えるため、SAA受験料が通常16,500円(税込み)のところ、8,250円(税込み)として受験可能なため、金銭面でもメリットがあります。
勉強方法
資格勉強全般に言えることですが、計画を立てることが重要です。
そのために「試験に向けてすることの洗い出し」、「試験日の確定」、「計画を立てる」の3つをすることをおすすめします。
試験に向けてすることの洗い出し
今回、AWSクラウド認定プラクティショナーの勉強に向けて必要な教材は参考書「AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー」とUdemy講座「【2022年版】この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(8回分520問)」の2つです。
参考書「AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー」は10章あり、各分野の解説と練習問題が数問あるので、参考書としては2周することをタスクとして洗い出します。
1周では復習ができないですが、最低2周以上は読んでもらいたいですが、Udemyでの問題演習がメインになるため、2周できれば十分な内容になっています。
知識のインプットとして使用するのが目的のため、1周目はまずどんな内容があるのかを把握することに重点をおいて取り組みましょう。すべての内容を1周目で暗記したり、理解する必要はありません。
タスクの洗い出しとして、参考書では1章~10章を2周するので20タスクを参考書の勉強タスクとして計画します。
参考書を1周やるぞと思っていても、中々最後までやりきれないので、初めの計画段階で少しずつ勉強タスクとして分割することで、自分自身での管理がしやすくなり、途中でやらなくなってしまうことを防ぐことに繋がります。
続いてはUdemyの講座ですが、1回65問の模擬試験が7回分ついています。
かなりのボリューム量であり、この内容をしっかり理解することで合格に繋がります。
問題演習系は最低3回は実施し、問題と答えを覚えてしまうぐらいのレベルまでやる必要があるので、それぞれ3周することを勉強タスクとして設定しましょう。
(※もちろんですが、答えの丸暗記に頼るだけでは意味はないので、解説をよく読んで理解を深めてください。)
Udemyの講座としては模擬試験の7回分×3周の計21タスクをUdemyの勉強タスクとして計画します。
試験に向けてすることの洗い出しとしては、参考書の20タスクとUdemy21タスクの合わせて41タスクを試験勉強をして行うこととして計画を立てます。
今回の41タスクが試験勉強として行うすべてとなり、試験合格に向けて必ずやる勉強量を明確にしておきましょう。
②試験日の確定
続いては試験日の確定をしましょう。
試験日が決まっていないとずるずると勉強をあと伸ばしにしてしまい、最終的には受験をしないみたいなことが起こるので、勉強のゴールとなる試験日を確定させることが大切です。
試験日が決まれば、その日に向けて頑張ることができます。
AWSクラウドプラクティショナーの試験日についてですが、基本的には自由に選択が可能なため、自分自身が受けたい日程を決めましょう。
テストセンターでの受験あるいは自宅での受験が可能ですが、私はテストセンターでの受験を選びました。
理由としては、テストセンターの方が手続きが簡単であり、受験時のパソコン環境等が整っているので試験に集中できるためです。
自宅受験では、接続環境や本人確認の手続きで迷ってしまいそうなので避けていますが、自宅の慣れた環境での受験や移動時間がかからないなどのメリットもあるので、どちらでも構わないと思います。
受験可能な日程から試験日を決めてみましょう。
試験は24時間前までの申込で受験可能なため、まずは試験日の日程を決めることまでしていれば、試験の申込自体はまだ実施しなくても大丈夫です。
予定通り勉強が進み、受験ができそうであれば、その時点で申込を忘れずにしましょう。
直前過ぎると、試験日程が空いていないことも想定されるので、試験日の1週間前には申込をすることをおすすめします。
1か月程度の勉強期間(約50時間)を想定していますが、人それぞれの事情により、勉強に充てられる時間等は変わると思いますが、1か月後あたりで試験日を設定してみましょう。
③計画を立てる
最後に計画を立てましょう。
勉強すべき内容となるタスクと試験日の確定まできていれば、後は勉強スケジュールとしてタスクをいつやるかを決めれば完成です。
ExcelやGoogleスプレッドシートなどの表形式のソフトを使用し、左端の縦軸に①で決めた41タスクを全て記載し、横軸に今日から②で決めた試験日までの日付を入力し、いつやるかを記入していきましょう。
例として、予定を☆、実績を★として作成した勉強スケジュールが次のようなイメージです。
実施したタスクは☆⇒★に変えていきますが、最初は予定の☆が全てのタスクに設定されているようにします。
計画において大切なのがどのタスクをいつやるかを明確にできているかです。
いつやるかを明確にしておけば、ゴールが見えて勉強が続きやすいのと、遅れているタスクがわかるのでそれを取り戻すための努力をする思考になります。
タスクの進捗状況に合わせて、試験日を前後させたり、新しく別の教材でも勉強しても構いませんが、やると決めた分はやりきりましょう。
タスクの管理としては、実施したら☆を★に変えるぐらいの管理で問題ないと思います。
また、こだわりたい人や普段から別のスケジュール管理をしているのであれば、そちらでも構いませんが、計画を立てることにあまり時間をかけ過ぎないことも意識しましょう。
計画がないと資格勉強が続かないことが多いのですが、あくまでも一番時間を費やすべきは試験勉強であり、参考書を読んだり、問題を解くことに時間を充てることも忘れないでおきましょう。
ここでしっかりを計画を立てることまでできたのであれば、あとは計画通りに進め、資格勉強に一生懸命に専念しましょう。
作成した計画を毎日確認して、日々今日何をやるのかを把握すれば、勉強する習慣がつくことになると思います。
使用する参考書
改めて、今回使用する参考書の内容についても説明をしておきます。
参考書「AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー」を使用して勉強を進めることをおすすめしています。
・試験対策書として書かれた書籍であり、試験の範囲を網羅的に抑えられていること
・問題集ではなく、教科書としての使用に適していること
AWS初心者でも試験勉強に取り組めるように、まずは一通りの知識をインプットする必要があります。
その際に、この参考書は試験範囲のカバーが出来ているのとそれぞれの概要レベルについて、丁寧に整理して記載されていますので、まず初めのインプットとして申し分のない内容と感じました。
さらに今回は問題を解くことについては、Udemyの問題集で行うので、参考書には演習問題はそこまで必要ありません。その分、サービス1つ1つの特徴を説明されている教科書の要素を持った参考書が必要であり、それに適した参考書となっています。
演習問題や模擬試験の記載が少ない分、各サービスの説明部分が豊富となっており、理解が曖昧なサービスや用語が出てきたときに、振り返って参考書での確認がしやすいのが利点となります。
私自身もこの参考書1冊のみの使用で合格することが出来ているので使用する参考書はこれ1冊で問題ないと思います。
使用方法としては、1周目は一通り、読んでみて試験範囲の全体イメージをつかむことに使用し、2周目は模擬試験の後に再度読んでみて、知識の再確認に使用すると知識の定着がしやすいと思います。
その後は理解ができていないサービスや用語の確認に使用しましょう。
Udemy講座
今回の試験勉強の大部分を占めるのが、Udemy講座「【2022年版】この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(8回分520問)」になります。
本番相当の模擬試験が7回分ついていることもあり、この内容を理解し正答率が90%を超えてくるようになれば、試験合格は見えてきます。
1回65問とボリュームもあるので少しずつでも進めていき、解答を確認する際にはすべての解説を読んで理解することが重要であるため、時間を十分に確保して取り組むことをおすすめします。
7回分の内、基礎レベルが2回、応用レベルが3回、オプショナル問題が2回分ついており、オプショナル問題はソリューションアーキテクトアソシエイトレベルの問題となっており、難易度が上がります。
基礎レベル2回、応用レベル3回を3周以上はして、理解を深めるのは必須になります。
オプショナル問題は解かなくても合格できる可能性はありますが、私はオプショナル問題も理解した状態で試験に合格できました。
オプショナル問題として出題されるレベルの問題が実際の試験にそのまま出題はされなかったのですが、問われるサービスなどは同じものが出てきますでの、ここも理解して押さえておいた方が良いでしょう。
特に後にソリューションアーキテクトアソシエイトの試験も受験を見据えているのであれば、先に勉強してしまいましょう。
実際の試験では模擬試験よりシンプルな問題も多いですが、模擬試験の解説は確実に理解しておく必要があります。
数問は見たことがないケースの問題も本番試験の出題では想定されますが、その際に消去法で間違った回答を減らして正解率をあげるためにできることは、問題の答えだけでなく、解説まで理解できている人だと思います。
Udemyの模擬試験でなぜその回答になるのかまで解説がされているので、しっかりと理解するところまで勉強に取り組みましょう。
さいごに
試験勉強のはじめの1歩は計画を作ることだと考えています。
計画なくして、勉強し続けることは大変難しいです。
自分自身で立てた計画通りに勉強を進めることができれば、AWSクラウドプラクティショナーの試験合格は独学でも十分可能です。
近年、クラウド需要が高まってきており、AWSクラウドプラクティショナーの資格取得をきっかけに自身の仕事に活かすことやスキルアップのきっかけに繋がると思います。
この記事を読んでいただき、AWSクラウドプラクティショナー合格に少しでも役立てれば幸いです。
もっと時間をかけて勉強したい方や、不安が残る方は他に出来るAWSクラウドプラクティショナーの勉強方法を以下の記事で紹介しています!
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