オラクル認定資格の「Java Silver SE 11」の勉強方法をお伝えさせていただきます。
「Java Silverって難しいのでは?」と思われる方もいるかもしれません。
私はJavaの最上位資格である「Java Gold」まで取得することができました。
しかし、Javaの知識が初めからあったわけではなく、独学による学習で知識を身に付けました。
誰でも出来るシンプルな勉強方法をお伝えしますので、是非「Java Silver」の資格取得にチャレンジしましょう。
Java Silverの勉強時間・勉強方法まとめ
詳細は後ほど説明しますが、勉強時間、費用の目安、勉強方法のまとめは以下となります。
勉強期間:2か月
勉強時間:100時間
勉強方法:参考書・問題集2冊
費用 :45,650円(試験代:37,730円+参考書・問題集2冊:7,920円 )
参考書:「オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Silver SE11(試験番号1Z0-815)」
問題集:「徹底攻略Java SE 11 Silver問題集[1Z0-815]対応」
Java Bronzeは取得した方が良いのでしょうか?
初学者でもJava Silverから取得することは可能です。
Javaの基礎知識から学ぶのであれば、Bronzeから取得することをおすすめします。
Bronzeから順に学習することにより、Javaの基礎知識からしっかり学ぶことができます。
「Java Bronze」の勉強方法は以下から確認することが出来ますので、良ければこちらも確認してみてください。
試験概要
オラクル認定資格のJavaは3段階のレベルが存在し、Bronze(ブロンズ)、Silver(シルバー)、Gold(ゴールド)とありますが、Silverは中級レベルの難易度になります。
今回受験する試験の基本的な情報は以下になります。
・試験名 :Java SE 11 Programmer I
・試験番号:1Z0-815-JPN
・試験日 :年中選択可能
・受験料 :37,730円(税込み)
・受験方式:テストセンター or オンライン(監督付き)
・試験時間:180分
・問題数 :80問
・問題形式:選択問題
・合格基準:正答率63%以上
Javaのバージョン
「Java Silver」は現在はSE8、SE11の2バージョンで試験が実施されています。
どちらのバージョンで受けるべきかですが、私は特別な理由がなければ、最新のSE11を受験することをおすすめします。
理由は2つあり、SE11の新しいバージョンでの知識を理解していた方が現場で役に立つことと、有効期限が長くなることです。
現場の開発で使用される主要なJavaバージョンはSE8、SE11、SE17になります。
SE8が2014年、SE11が2018年、SE17が2021年リリースとなり、今から開発するシステムは安定稼働し、知識も成熟してきたSE11を選択するシステムも多くあります。
SE8は延長サポートが長いのが特徴ですが、リリースから8年ほど経過しているため、古いバージョンとなっています。
また、SE11には基本的にSE8の内容も含まれているため、SE11を知っていれば、SE8で困ることはありません。
次に資格の有効期限ですが、オラクル認定Java資格は有効期限があり、有効期限を過ぎると失効してしまいます。
一つ前のSE7の資格は2012年にリリースされましたが、2020年に有効期限が終了しています。
資格の有効期限は約8年間でした。
そこから考えると、SE8の資格は2015年リリースのため、2023年頃までが有効期限となると予想されます。
SE8だと、せっかく取得したが、1年後には有効期限切れになっている可能性もあるため、有効期限の長い、SE11で取得をしておく方が良いと考えています。
SE11の資格に対応する試験は2019年6月27日からJava SE 11 Programmer I(1Z0-815-JPN)試験としてリリースされています。
SE11で受験をする方はこちらの試験を受験しましょう。
出題範囲
試験の出題範囲は以下となります。
Javaで実装するときの正しいルールや考え方を問われます。
- Javaテクノロジと開発環境についての理解
- 簡単なJavaプログラムの作成
- Javaの基本データ型と文字列の操作
- 演算子と制御構造
- 配列の操作
- クラスの宣言とインスタンスの使用
- メソッドの作成と使用
- カプセル化の適用
- 継承による実装の再利用
- インタフェースによる抽象化
- 例外処理
- モジュール・システム
継承やインタフェースの考え方を理解出来ると、Javaの実装、設計者としてのレベルは確実に上がります。
ラムダ式も知っていると周りと差が付く部分だと思います。
継承、インタフェース、モジュール、このあたりが難しく感じる方も多いところですが、とても役立つ知識を学ぶことが出来ます。
試験日
試験日は基本的にはいつでも受験可能ですが、予約可能な時間帯は決まっているため、すでに予約が埋まっている場合は希望時間帯の予約が取れない可能性があるため注意が必要です。
勉強の計画を立てた段階で試験日は決めておき、受験の目途が立てば早めに申し込みをして、試験の予約をしておきましょう。
試験の申し込み方法は以下の記事が参考になります。
試験形式
試験時間は180分で問題数が80問となっているため、1問あたり2分~3分程度で解く必要があります。
試験時間が長く、問題数も多いため、集中力を持続するのが難しいです。
そのため、ケアレスミスをしやすいので、必ず見直しの時間を設けるようにしましょう。
全て選択問題となるため、時間が掛かりそうな問題があれば、一度解答しておき、見直し時に残り時間を考えながら、取り組むようにしましょう。
試験中はパソコン画面の右上に残り時間が表示されるため、1問2分以上掛かっているペースであれば、まずは先に進めて全問解答することを意識しましょう。
合格基準
合格基準が正答率63%以上となっているため、80問中50問正解できれば合格となります。
30問は間違えられると考えると、比較的気持ちの余裕は出来ます。
本番の試験では細かい部分の理解不足や全く見たことがないパターンの問題も出題され、意外と点数が取れないものです。
試験対策の模擬試験等では、8割程度の正答率を出せるまでは勉強しておかないと、本番試験での確実な合格が難しいことを意識しておきましょう。
勉強方法
資格試験全般の攻略法と同様にJava試験も問題演習を多く行い、その中で理解を深めていく勉強方法で合格をすることが出来ます。
残念ながら、過去問は公開されていないため、市販の問題集が本番試験に一番近い問題を解くことが出来ます。
まずは試験範囲のJava知識のインプットに紫本(※)を使用し、黒本(※)で本番試験同様の演習問題を解いて、Java試験の内容を理解していく勉強方法です。
※紫本、黒本の詳細は次に紹介します。
オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Silver SE11(試験番号1Z0-815)
通称「紫本」と言われる書籍です。
解説部分のテキストと問題集がセットになっており、試験範囲のJavaの解説を読んで、問題演習が出来るため、初めの知識のインプット学習に最適となっています。
試験に出るポイントがまとめられており、そのうえで基礎部分の解説も充実しているため、知識が浅い方でも学びやすい1冊になっています。
難点としては、試験対策の問題演習としては紫本1冊だけでは不足します。
問題の量としては、各章の練習問題と2回分の模擬試験があって充実しているのですが、出題されるパターン数が本番試験よりも少ないと感じます。
本番試験で「この問題は見たことない」が多く発生するので、紫本だけでなく、次に紹介する黒本も合わせて学習が必要です。
紫本は知識のインプットメインで活用しよう!
徹底攻略Java SE 11 Silver問題集[1Z0-815]対応
続いては通称「黒本」と言われる書籍です。
こちらは完全に問題集となっているため、初めから演習問題が始まります。
紫本で基礎知識を学んでいれば、ある程度は解けるかもしれませんが、大半は初見で分からない問題も多いと思います。
それだけ、黒本は問題のパターンが多く、網羅的です。
問題パターンが多いだけでなく、解説も充実しているため、問題を解きながら、Javaの知識を深めることが出来、問題を解くほど、理解度が凄く上がっていきます。
分野別で11章の練習問題と、2回分の模擬試験が付いているため、問題量が多いですが、9割程度正解出来るレベルまではやりましょう。
目安としては最低3周はやることになります。
9割正解できるレベルまで理解度を深めていれば、本番試験では似たような問題が多く出題されるため、すらすらと解答出来るようになり、十分合格点までいけるようになります。
黒本は内容を全て理解出来るレベルまでやり込もう!
具体的な勉強方法
参考書、問題集の使い方は説明しましたが、より具体的にして欲しい勉強方法をお伝えします。
それが「計画を立ててから、勉強を始める」ことです。
当たり前のようなことですが、計画を立てることが出来ておらず、試験勉強に失敗する人は結構います。
必ず試験勉強に取り組む前にいつ、何をやるかの勉強スケジュールを書いて毎日確認出来るようにしましょう。
勉強の計画を立てることで合格率アップ
まずは、1日当たりの勉強時間を計画します。
「Java Silver」合格に向けた勉強時間の目安が約100時間で勉強期間を2か月(8週間)として計画すると、1週間で12時間程度を勉強する時間として必要です。
そこから、平日は1時間、土日は3.5時間を勉強に充てる計画とします。
(※勉強時間の計画は人それぞれですので、自分にあった計画を作成しましょう。)
次に勉強する内容を細かく分解して並べていき、勉強タスクとして何をやるかを明確にします。
今回使用する参考書は章ごとに分かれているので、1章ずつに分解し、さらに3周は取り組む必要があるため、3周分を勉強タスクとします。
(例:紫本1章1周目、紫本1章2周目、紫本1章3周目、紫本2章1周目・・・)
1日当たりの勉強時間とすべての勉強タスクをExcel等の表に記載し、勉強スケジュールを立てます。
後は勉強スケジュールに沿って、勉強を進めるだけです。
もし、参考書を3周した時点で演習問題の正答率が9割に満たない場合や理解が出来ていない分野がある場合は、その部分は再度、学習する計画を追加しましょう。
計画を立てて、勉強を始めることにより、自分自身の勉強状況の管理を行うことが出来、するべき勉強に集中し継続して取り組むことが出来ます。
試験に合格出来ない、勉強が続かない人はこの計画を立てることが出来ていないことが多いです。
試験に合格するためには「計画を立ててから、勉強を始める」ことが必要です。
▼そのほかおすすめの参考書・問題集はこちらで紹介しています▼
さいごに
オラクル認定資格「Java Silver SE 11」の勉強方法を解説しました。
参考書を購入して、勉強計画を立てることが出来れば、後は計画通りに勉強を進めるだけです。
2冊の参考書の内容を理解出来れば、確かなJavaの知識が身に付き、試験合格することが可能です。
「Java Silver」に合格出来れば、より高度な「Java Gold」も目指して、資格勉強を通して、スキルアップを図っていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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